《阪神淡路大震災から30年》被災当日に誕生“震災ベイビー”が背負う重荷と使命
記事投稿日:2025/01/17 11:00 最終更新日:2025/01/17 11:00
阪神淡路大震災は6千434人もの命を一気に奪い去っていった(写真:共同通信)
「震災の日に生まれた自分の誕生日は、多くの人が亡くなった悲しい日だと最初は思っていました。でも、今は周りの人への感謝を知る貴重な日。僕にしかできないことがあると思っています」そう語るのは、1995年1月17日の阪神・淡路大震災の当日、神戸市兵庫区で生まれた中村翼さん(29)。中村さんの母は、あの日、自宅で激震に襲われた。父親がとっさにおなかにいる中村さんを守った。凍える...