「完全に覚醒してる」小泉進次郎防衛相 立憲議員の台湾有事めぐる質疑で見せた“キレキレ答弁”にSNS騒然
画像を見る 小泉進次郎防衛相(写真:時事通信)

 

■「キレキレすぎてやばい」SNSがざわついた小泉氏の“覚醒”

 

そうしたなか、大串氏が次に追及の矛先を向けたのは小泉進次郎防衛相(44)だった。

 

環境相時代には同じ言葉を反復する独特な言い回しから“進次郎構文”というワードが生み出されたことも。昨年と今年に出馬した総裁選でも討論力の弱さが課題となり、言葉足らずな部分がたびたび取り沙汰されてきた。だが、高市政権で防衛相に就任してからは、ひと味違うようだ。

 

大串氏が高市氏の撤回しない意向を受けて、小泉氏に防衛相としての見解を尋ねた際のこと。小泉氏は「岡田委員の発言のなかには、高市総理の総裁選時の発言を引いて委員は議論をされた」「その発言は今年の総裁の発言ではありません。去年の総裁の発言であります」と指摘し、「いまのご指摘を受けるというのは、私は妥当ではないという風に思っています」と反論。

 

その上で「総理が申し上げていることは、個別具体的なケースを挙げるのではなくて、最終的に政府として、すべての情報を駆使しながら総合的な判断をする。このことを総理は先週末も言われております。それに尽きます」と、見解を示した。

 

しかし大串氏は、「答弁をはぐらかさないで、ストレートにお答えください」と食らいつく。再び高市氏の発言を持ち出し、「国会での答弁を取り消さない、撤回しない。それで防衛大臣としていいのか、ということを端的にお答えください」と追及。

 

すると小泉氏は「立憲民主党の皆さんが何を求められているかは、私にはよく分からないんですけども」と前置きし、「岡田委員は外務大臣、副総理もお務めになったが、『個別具体的な事例について、より詳細な基準などを設けて事態認定などをすべきなのではないか』という風に言っておられるのか。いっぽうで『軽々に申すべきではない』。一体どちらを求められているんですか」と投げかけた。

 

続けて、「現実を見れば、いざというときに備えて、我が方として最終的にすべての総合的な情報を駆使した上で、すべてを判断をする。そのことに尽きるというのは、安全保障の現実を考えた場合に、私はそれが政府の見解として当然のことではないかと思っている」と主張。

 

その上で、高市氏の発言を取り消し、撤回するかどうかについて、「最終的に総理ご自身の発言について、撤回をする権利は他の大臣などにはありません」とキッパリ。「総理は岡田委員との議論のなかで、『最終的に個別具体的なケースについては、こういう場合だったらこう』とか答えるのではなくて、『すべての情報を駆使した上で政府として判断をする』。このことも先日の金曜日の予算委員会で、総理はお話をされてます」と繰り返し主張したのだった。

 

だが大串氏は、「存立危機事態認定されれば、防衛出動です。すなわち、日本の国として戦争に入るということなんですよ」「戦争に入るという判断をこれまでの内閣は、公式には極めて慎重に判断して、発言も慎んできた」と重ねて主張。最後まで高市氏に発言の取り消し、撤回を求めていたが、議論は平行線をたどるばかりだった。

 

とはいえ、高市氏に発言の取り消し、撤回を執拗に要求する大串氏に対して、小泉氏が毅然と反論したことは世間から好意的に受け入れられたようだ。手元の資料に目を通すことなく、真っ直ぐに前を向いて自身の意見を述べた小泉氏に、Xではこんな反応が寄せられている。

 

《進次郎さん完全に覚醒しちゃってるやん キレキレすぎてやばいんやけど》
《進次郎めちゃくちゃ頼もしくない??どした》
《進次郎、覚醒したね 上司が変わると人はこうも変われるものなんだという良い事例》
《真の姿がこれだったのか、ポジションに適性があったのか、まるで別人やな》

 

「たしかに、小泉氏は防衛相に就任してから発言にキレが増したように思えます。昨年の総裁選の公開討論では記者から中国訪問の経験を問われ、『台湾には行ったことあります。中国にはありません』と答えたことも。ですが10月29日に行われた日米防衛相の合同記者会見では、ミサイル防衛能力の重要性を語った上で、中国を名指しして“十分な透明性を欠いたまま軍事力を増強させている”と批判。

 

また、北朝鮮が今月7日に日本海に向けて弾道ミサイルを発射したことについても、『断じて容認できない』と毅然とした姿勢を見せていました。現在、全国各地で脅威となっているクマ被害に対しても、秋田県に自衛隊派遣を決定するなど迅速に対応しています。海上自衛隊や米軍基地がある横須賀で育った小泉氏にとって、防衛相のポジションは“適材適所”だったのかもしれません」(政治ジャーナリスト)

 

画像ページ >【写真あり】「キレキレ」とSNS騒然…カンペを見ずに反論する小泉氏(他13枚)

出典元:

WEB女性自身

関連カテゴリー: