■「排外主義」と「不寛容」が自国民を追い詰める
近年、SNSやインターネット上では、外国人やマイノリティに対して「嫌なら日本から出ていけ」といった排外的な言葉が日常的に飛び交っている。
しかし、自分たちの社会が「気に入らない者を排斥する不寛容な場所」へと劣化していった結果、被害に遭った日本人自身が「出ていかざるを得ない」状況に追い込まれているとすれば、これほど皮肉で悲惨な話はない。
ネット上に蔓延するバッシングの背景について、児玉弁護士は社会的余裕のなさや生活の苦しさを指摘しつつ、日本人の「人権意識の低さ」そのものに原因があると分析する。
「学校教育などを含め、日本では『思いやり』などの道徳と、権利としての『人権』が混同されている。本来の人権の概念が社会に根付いていないため、立場の弱い人々に攻撃の矛先が向き、寛容さを失っていくのです」
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