国内
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山谷でけんちん汁店営む老夫婦 故郷を失った人の帰る場所に
2020/11/16 11:00「田舎に帰ったらお袋にしわしわの手でお金を渡されて、もう帰ってくるなって……」1杯のけんちん汁をすすりながら、涙をこぼす客。うなずき、話を聞くけんちん汁店「大倉屋」の店主・石橋新平さん(84)・ヒロ子さん(83)は、変わりゆく山谷の町を見続け、労働者たちの切ない身の上に耳を傾けてきた。大倉屋のけんちん汁は、もとはヒロ子さんの故郷の味。栄養たっぷりの優しい味だ。帰れないふるさとを思いながら味わう野菜 -
山谷のけんちん汁店 84歳の店主が見た日雇い労働者の町の盛衰
2020/11/16 11:00午前4時半。夜も明けきらぬ仄暗い路地裏に、小気味よい包丁の音が響く。薄く開いたシャッターの隙間からは音とともに、厨房のほのかな明かりと湯気が店外に漏れ出ていた。ここは、けんちん汁の専門店「大倉屋」。なかでは、狭い厨房で高齢の男女が、開店の準備に忙しない。にんじんや大根、ごぼうなど、切ったばかりの野菜を大きな鍋で勢いよく炒めていたのは、店主の石橋新平さん(84)だ。「だしを入れて煮込む前にね、たっぷ -
「コロナ対策」のバイデン政権“五輪中止”暗雲濃く
2020/11/13 11:00かねてより圧勝が予想されていたが、接戦に苦しんだバイデン氏。なぜこの選挙戦はもつれにもつれたのか、そして新たな大統領はどんな政策を打ち出していくのか。専門家が徹底解説ーー!「日本ではトランプ大統領の“過激な発言”が頻繁に報道されたため、バイデン氏の圧勝を予想した人は多かったと思います。『人種差別の解消』『環境問題の是正』や『国際協調』を謳い、『トランプ大統領よりは聞く耳を持っている』と言われていた -
自衛隊の負担増加?専門家が語る「バイデン政権と日本」
2020/11/13 06:00「日本ではトランプ大統領の“過激な発言”が頻繁に報道されたため、バイデン氏の圧勝を予想した人は多かったと思います。『人種差別の解消』『環境問題の是正』や『国際協調』を謳い、『トランプ大統領よりは聞く耳を持っている』と言われていたバイデン氏ですが、“政策に具体性がない”という指摘も受けていました」こう語るのは『コロナ後の世界』(文春新書)の編著もある在米ジャーナリストの大野和基さん。それでもバイデン -
安倍前首相 辞任後も私邸に警察官…異例の2億円警備続くワケ
2020/11/12 11:00「こちらにお住まいですか?」道路を通り抜けようと試みると、バリケードの前に立った警察官は、そう問いかけてきた。安倍晋三前首相が辞任してからもうすぐ2カ月、渋谷区内にある自宅マンション前の道路は、いまも警察官やバリケードによって封鎖されたままになっている。「理由を言えば道を通してくれるのですが、やっぱり不便ですね」(近所の住民)安倍前首相の自宅マンションの前にはポリスボックスも残されたままで、さらに -
近所の人は減刑の嘆願書を検討…神戸市祖母介護殺人の悲哀
2020/11/12 06:00「A子ちゃんが、笑顔でおばあちゃんの車いすを押している姿を見かけたことがあります。本当は自殺したくなるほどつらい思いをしていたのに、無理やり明るく見せようと思うたんかな……。あの笑顔を思い起こすだけで胸が痛みます。おばあちゃんの面倒をみていたのは彼女だけだったと近所の人間は知っていますから、みんなで減刑の嘆願書を出そうかと話し合っていたんです」(近所の住民)昨年10月、兵庫県神戸市内の自宅で、介護 -
15~29歳の介護者21万人。知られざる“若者介護者”の実態
2020/11/12 06:00家族による介護といえば、40代や50代の世代が自分の親を介護しているというイメージがあるだろう。だが、じつは10代や20代で介護している若者が多くいる。相談する相手もおらず、理解もされない孤独な介護を強いられているーー。「小・中学生や高校生など18歳未満の『ヤングケアラー』や18歳以上の『若者ケアラー』が大勢いることを知ってほしいです。しかも、通学や仕事をしながら家族を介護している、そんな若年介護 -
“食べるときだけマスク外す”分科会提言の会食様式に疑問相次ぐ
2020/11/11 11:00札幌で過去最高となる200人を記録するなど、全国的に急増している新型コロナウイルスの感染者数。第3波到来も懸念されるなか、政府の新型コロナ感染症対策分科会が発表した“対策”が物議を呼んでいる。9日、感染者急増を受け、分科会はクラスター対策などを政府に緊急提言。同日開かれた記者会見で、尾身茂分科会長(71)は「全国的に見ても感染が増加していることは間違いない」と述べ、「適切な感染防止策が講じられなけ -
GoToで増すコロナ感染リスク“紅葉クラスター”発生の懸念も
2020/11/11 11:00「Go Toキャンペーンで観光が盛んになれば、やはり人の移動が増えるので感染拡大のリスクは増えます。北海道での感染拡大の要因の一つになっていると思います」こう語るのは感染症専門の「のぞみクリニック」筋野恵介院長だ。11月に入り、再び新型コロナウイルスの感染者が日本でも増加している。特に顕著なのが北海道だ。「北海道では11月9日、1日の新規感染者数が過去最多の200人となり、5日連続の100人超えに -
「コルテス議員は細身で巨乳」投稿した大学教授に非難殺到
2020/11/09 20:37民主党のジョー・バイデン氏(77)の勝利宣言に沸いているアメリカ大統領選挙。そんななか、福井県立大学・島田洋一教授(63)のツイートが波紋を呼んでいる。「WILL」や「正論」といった雑誌に寄稿し、FM福井の番組審議会委員も務めている島田教授。9月5日、自身のTwitterにこう投稿していた。《民主党の顔は実はバイデンでもカマラ・ハリスでもない。アレクサンドリア・オカシオコルテス下院議員(31)であ -
金髪モヒカン議員、退職金22円市長…注目集めるつくば市議たち
2020/11/07 11:00筑波研究学園都市、JAXAの宇宙センターなど日本屈指の研究都市として知られるつくば市。そんな同市の政治が今、にわかに注目を集めている。きっかけは10月25日に行われた市議選で初当選した川久保皆実氏(34)。東京大学出身で弁護士という経歴を持つ川久保氏は一般的な街宣車や街頭演説は行わず、SNSへの動画投稿といったネットを中心とした選挙活動を展開。また選挙運動中に黙々と街中のゴミ拾いを行うなど、「市民 -
菅首相も再編に言及「地方銀行」“コア業務純益率”ランキング
2020/11/05 06:00「菅義偉首相が進める経済政策の根底には『地方銀行も企業も、怠けているところは強制的にでも変えなければいけない』という考えがあるようです。携帯電話各社に『料金値下げ』を要請したのがいい例で『地銀の再編』もその一環です。全国101行の地方銀行は近い将来、半減するかもしれません」こう話すのは、国の経済政策に詳しい経済評論家の加谷珪一さん。菅首相は、9月の自民党総裁選出馬の段階で「地方の銀行について、将来 -
菅首相の号令で始まる「地方銀行」再編時代に生き残る条件
2020/11/05 06:00「地方の銀行について、将来的には数が多すぎる」。菅首相のそんな言葉で現実味を帯びた地銀の再編。はたして、どう備えるべきなのかーー。「菅義偉首相が進める経済政策の根底には『地方銀行も企業も、怠けているところは強制的にでも変えなければいけない』という考えがあるようです。携帯電話各社に『料金値下げ』を要請したのがいい例で『地銀の再編』もその一環です。全国101行の地方銀行は近い将来、半減するかもしれませ -
国が認可もホリエモンは猛反対 マスク未着用客の乗車拒否問題
2020/11/04 20:2411月4日、国土交通省は“マスク未着用の客に対して乗車を拒否できるようにする”タクシー事業者の運送約款の変更を認可した。「新型コロナウイルス対策として、都内の大手タクシー会社や個人タクシーなどの10事業者が申請しました。酔った状態でマスクを着用せずに大声で話す乗客がいるなど、運転手から感染リスクを懸念する声が上がっていました。国は運転手だけでなく、次に乗車する客についても考慮したのです」(全国紙記 -
ATSUGI炎上で不買運動か「女性の日常はポルノじゃない」
2020/11/03 19:12《本日のために様々なイラストレーターさんに、アツギの商品を着用した女の子を描いていただきました! タイツの日、1日を通して朝・昼・夜のシチュエーションで女性の脚もとを彩るタイツ・ストッキングのイラストをお楽しみください!》こう発信したのは、老舗タイツメーカー・ATSUGIのTwitterアカウントだ。11月2日、「タイツの日」にちなんでTwitter上でPRを展開したATSUGI。そこには同社のタ -
「鬼滅」人気は国会でも 菅義偉が「全集中の呼吸で」答弁
2020/11/02 16:50映画『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』(10月16日公開)の勢いが止まらない。11月1日までの興行収入は157億9,936万5,450円、動員数が観客動員1,189万1,254人を記録した。歴代興行収入ランキングは、『アバター』(2009年、約156億円)を超え、歴代10位にランクイン。その人気は国会にも。11月2日に行われた衆院予算委員会に臨んだ菅義偉首相(71)。質問に立った立憲民主党の江田憲司 -
小泉環境相『国立公園で再生エネ発電』に専門家「軽率すぎる」
2020/10/30 17:26『日本経済新聞』が10月28日に小泉進次郎環境相(39)のインタビュー記事「国立公園で再生エネ発電促進 環境相、規制緩和の方針」を掲載した。ネットでは瞬く間に批判が殺到。菅義偉首相(71)が「2050年温室ガス実質ゼロ」を宣言したが、その実現に向けていきなり“最後の聖域”に手を付けようとしているのだから驚きしかない。同記事で、進次郎氏は“国立公園内で再生可能エネルギーの発電所の設置を促す規制緩和を -
養子縁組あっせん団体「実親は子供の幸せ考えた勇気ある親です」
2020/10/30 06:00不妊治療の保険適応化が注目される一方で、「特別養子縁組」をテーマにした映画が話題だ。“それでも授からなかった”夫婦の選択肢としても、理解を広めるべき制度といえようーー。「コロナ禍にあっても、実親さんからの相談はあとを絶ちません。この10年を振り返ってみて、実親さんの赤ちゃんが生まれなかった月は一度もないですから」そう語るのは、今年設立10周年を迎えた「特定非営利活動法人NPO Babyぽけっと」の -
コロナ禍でも絶えない「特別養子縁組」選んだ養親たちの事情
2020/10/30 06:00「コロナ禍にあっても、実親さんからの相談はあとを絶ちません。この10年を振り返ってみて、実親さんの赤ちゃんが生まれなかった月は一度もないですから」そう語るのは、今年設立10周年を迎えた「特定非営利活動法人NPO Babyぽけっと」の会長を務める岡田卓子さん。特別養子縁組をあっせんする民間団体で、子どもを産んでも育てられない親と、望みながらも子どもを授かれない親との橋渡しを行っている。「特別養子縁組 -
里美ゆりあ タワマン強盗犯つけいった“富裕生活と奔放発言”
2020/10/28 20:3210月26日、東京・目黒区のタワーマンションに、宅配業者を装った少年3人が強盗に入り、現金約600万円を奪った。被害にあったのはセクシー女優の里美ゆりあ(35)。実行犯の少年3人はすでに逮捕され、奪われた現金600万円のうちおよそ400万円は逃走車の中から発見された。しかし、残りの200万円の行方は不明のままだ。昨今ではガス点検業者になりすますなどして、高齢者の“タンス預金”を狙うケースが多く報じ -
堀江貴文 餃子店1千万円支援に苦言「もういいよ」と呆れ声も
2020/10/28 18:54堀江貴文氏(47)とのトラブルで話題となった広島・尾道の餃子店「四一餃子」。10月24日に立ち上げたクラウドファンディングがいま、注目を集めている。目標金額は300万円だったが、25日には500万円を達成。さらに支援は広がり続け、28日には10,541,000円(17時現在)! 当初の目標をはるかに上回っているのだ。「同行者がマスクをしていなかったことで入店拒否された堀江さんは、その経緯をFace -
コロナ弱毒化も懸念されるリスク インフル同時感染で重症化も
2020/10/28 11:00「“Go Toキャンペーン”などで人の移動が増えているなか、日本の発症者数は横ばいを続けています。ハイリスクな既往症のある患者や高齢者などでも死亡者数がさほど増えないというのは、いわゆるウイルスの変異が起きているのかなと感じています」そう語るのは、帝京大学大学院公衆衛生学研究科の高橋謙造教授だ。また、医療ジャーナリストによれば、「欧州では再び、新型コロナウイルスの感染者が急速に増加しています。特に -
赤ちゃんポスト創設者が死去…設置から13年、今も続く議論
2020/10/27 21:34熊本市にある慈恵病院の理事長で、“赤ちゃんポスト”こと「こうのとりのゆりかご」の創設者でもある産婦人科医の蓮田太二さんが10月25日に亡くなった。84歳だった。ネットでは《批判も多い中人生を懸けて取り組んでこられた事、本当に尊敬します》《色々あっただろうけど、貴方のお陰で救われた命があります》と悼む声が上がっている。赤ちゃんポストは出産したものの事情により育て上げることができないと判断した親が、匿 -
イラクへ飛んだ日本人看護師「壮絶な痛みの中亡くなる子供が…」
2020/10/26 11:00看護師・金澤絵里さん(43)は、アフリカや中東、東南アジアなどで医療支援に携わってきた。また、仕事の合間を縫って、東日本大震災など、災害が日本を襲うたび、ボランティアとして救護に全国を駆け巡っている。そんな金澤さんは2018年、イラクに赴いていた。「人が行きたがらない地域にこそ、助けを求めている人がいる。そう思って就職先を探していたら、イラクで小児がんの子どもたちに医療支援をしている日本イラク医療 -
看護師語る“コロナ看取り”の現場 92人感染の老人保健施設で
2020/10/26 11:00「『病院に搬送はできません。施設内で看取ってください』札幌市の保健所から、そう言われて、遺体を入れる納体袋だけが施設に届いたそうです。そもそも、老人保健施設に、十分な医療設備はありません。コロナの重症者にできることといえば、酸素吸入を行うか、解熱剤投与や点滴をするくらい。私たちは、入所者さんたちが亡くなっていくのを、ただ看取るしかできませんでした……」そう話すのは、看護師の金澤絵里さん(43)。こ