image

「昨年、紀信さんが撮影しているスタジオが僕たちのスタジオの隣になって、ちょっとのぞきにいったんです。それで、僕たちも撮ってもらいたいなぁと思っていて」

 

そう語るのは、Hey! Say! JUMPの中島裕翔(22)。今回はその願いどおり、写真家・篠山紀信氏によるHey! Say! JUMPの撮り下ろしが実現。せっかくの対面の機会、ということで、雑誌でメンバーを撮影する連載をもつほど写真好きの中島に、篠山氏へ聞きたいアレコレをぶつけてもらいました。

 

篠山「ジャニーズ事務所の方は、フォーリーブスっていうグループから撮ってます。彼らを富士山の麓まで連れていって、富士山バックにバンザイさせて撮ったりして」

 

中島「大先輩です。僕はもともと携帯で写真撮るのが好きだったんです。デジカメの流行もあって今はカメラで撮ってますが、人物を撮るのが難しいんですよね」

 

篠山「携帯から入ったのね。ここが全然違うとこ。面白いよね。僕は、ポラもストロボもないアナログ時代から撮ってる。失敗したら何も写ってないなんてこともあったから、ライティングとかすごく勉強したけど、今はシャッター押せば暗いところでも何でも写る。軽くいいものが撮れちゃう今は最高だよね」

 

中島「すごい時代ですよね」

 

篠山「今はカメラの技術の勉強をする必要はないよ。技術じゃなくて、大切なのはここ(胸を指して)と、ここ(頭を指して)。感性だね。ふだんから、いい舞台、映画、美術品とか見たりして感性を磨くことが重要。そうするとほかの人とは違うものが見えてくる」

 

中島「それが肥やしになる」

 

篠山「そう。いい女とつきあったりね。いい男とつきあってもいいけど。ハハハ」

 

中島「(爆笑)」

 

篠山「人物を撮るのが難しいのは、あなたが男前だからですよ。相手も男前だと緊張しちゃうからね。一回ブスになってみなよ。向こうが鼻もひっかけなくなるからさ。そうなったらもう何でも撮れるよ(笑)」

 

中島「ハハハ(爆笑)。アイドル誌さんでメンバーを撮る連載ページをやらせてもらっているんですが、メンバーを撮るのも難しいんです。でも、僕だけしかできないメンバーの本当の素の顔を撮りたいんです」

 

篠山「オフショットは難しいんだよ。仲がいいメンバーっていろいろと撮れちゃうからね。それでいいのが撮れたとしても大抵、事務所NGだから(笑)」

 

中島「そうなんですよ。僕はすごくカッコいいと思うのにNGになっちゃう写真もあるんです。僕はメンバーの素が撮りたいだけなんですけど、アイドルだからそれは難しい……。紀信さんはいろんな所へ行かれていると思いますが、海外で、ここは絶対行っておけ、みたいな場所はありますか?」

 

篠山「ニューヨーク、パリ、ベニス、イスタンブールとハワイ。この5カ所には、地球上ではここだけしかない、っていうものがある。ニューヨークは摩天楼、ベニスは運河、パリは街自体が博物館みたいなたたずまい。イスタンブールは東洋と西洋の文化の合流点、ここは面白いですね。あとハワイは白い砂と青い海と穏やかな気候のなかで、のんびり白ワインを飲むのがいちばん好きですねぇ(笑)」

 

中島「ああ、篠山さんが写したいものは時代なんですね。今までどの時代も見てきてるから、その移り変わりを街に見いだしていて……」

 

篠山「そう。その時代時代に生まれた面白い人、事、物、そういう突出したものに自分から果敢に寄っていって、その突出したものがいちばんいいときに、いちばんいいタイミングで、いちばんいい角度から写真を撮る!これをずっとやってきてるんです。写真は時代の写し鏡だと思ってるので。この論理でいくと、僕は永遠にいい写真が撮れるよね(笑)」

 

中島「今日はいいお話をありがとうございました。僕のカメラ人生、ガラッと変わりそうです!」