16日、東京・有楽町の丸の内TOEIで映画『桜田門外ノ変』の初日舞台挨拶が行われ、出演者の大沢たかお(42)、長谷川京子(32)、加藤清史郎(9)、渡辺裕之(54)、生瀬勝久(50)、中村ゆり(28)、伊武雅刀(61)、北大路欣也(67)、主題歌を歌う歌手のalan(23)、佐藤純彌監督(78)が登壇した。同作は、1860年3月3日、改革を目指す攘夷派の水戸脱藩士・関鉄之介(大沢)ら18人が、幕末の大老・井伊直弼を暗殺。大政奉還前の歴史が動くきっかけとなった大事件“桜田門外の変”を佐藤監督が人間ドラマの側面から描く。井伊直弼襲撃を指揮する主人公を演じた大沢は「俳優人生で忘れられない作品になりました。これからの役柄への向き合い方が変わりました」と話した。主演の大沢は「2010年の日本で暮らす皆さんに、何かを届けたいという思いで撮影にのぞみました。主演という立場に関わらず、一映画人としてこの作品に携われたことが何より光栄です」と挨拶した。一方、鉄之介の妻を演じた長谷川は「あまり多くを語らない当時の女性を演じるのは、難しい部分もあった。心の中で一緒に鉄之介さんと戦い、家を守る使命を果たしたつもり」と撮影を振り返った。(撮影:江口明裕)