「この歳になって、人生初の1人暮らしなので、すごく大変です。飼っている犬と会話はしますけど、そんなのひとり芝居のようなものじゃないですか。家族がいるありがたさは、離れてみて初めてわかりました。もちろん掃除や洗濯もですが、それ以上に“会話がある時間”が大事だったんだと、今では思います」

そう語るのは、昨年5月に16年連れ添った小林聡美(47)と離婚した三谷幸喜(51)。あれから1年半、現在は一人で暮らしているという。二人は、猫二匹と犬一匹をペットとして飼っていた。最終的に犬は三谷のもとに、二匹の猫は小林が引き取ることになった。

「どちらが引き取るかは、ちょっとだけ揉めましたね。僕たちにとっては、子どもと一緒ですから。僕は猫も引き取りたかったのですが、彼女は彼女で犬も引き取りたがっていた。最終判断は彼女に任せましたが。犬を観察していると、いまは僕の愛情を独り占めできて意外に満喫しているように見えます。僕は猫も家族だと思っていたので寂しいですけど、それ以上に彼女も犬と離れて寂しいでしょうから。しょうがないかなと思います」

離婚後、三谷は小林と対面してきちんと話したことは一度もないという。「共通の知人の清水ミチコさんは『そろそろ集まらない?』とおっしゃってくれました。でも今度小林さんと会ったら、別々の所に帰ることになる。それを考えると、何だか胸が苦しい。いろいろ考えちゃうんですよ。『何て呼べばいいのか』とかね。彼女から『三谷さん』と呼ばれる衝撃もありますし。未練というより、次のステップまでの時間が経ってない気がしました」

だが、メールでは今でもやり取りを続けているようだ。「離婚後の彼女とのメールのやりとりは、主に犬や猫の近況報告ですね。お互いの近況報告などはしていません。ただペットシッターさんが同じ人なので、その方を介して彼女の様子を聞いてはいます。彼女は、僕のことをすごく心配してくれているみたいで『あの人は、ひとり暮らしに向いてないから、早くいい人を見つけてほしい』と言っていたと聞いたので、『はい』と伝えてもらいました」

小林も勧める再婚について、三谷はこう語る。「孤独死はちょっときついので、いつかは再婚したいと思います。ただ慎重にはなりますね。彼女との復縁は……。どうだろう。たぶんないんじゃないでしょうか。彼女のほうが嫌がると思う。僕もストーカーみたいになりたくないし、こっちから復縁をお願いすることはないだろうし。気にはなりますけど……」

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