今年に入り、その明るいキャラクターとは裏腹に、母に苦しめられた過去を打ち明けたLiLiCoさん(42)。赤裸々トークが話題の遠野なぎこさん(33)もまた、母との関係に悩んだ一人。その壮絶な過去を基にした小説『一度も愛してくれなかった母へ、一度も愛せなかった男たちへ』(ブックマン社)が、3月29日に発売予定だ。2人が語る「母という悪魔」とは――。

LiLiCo(以下L) 私は、ずっと「世界一バカ」と言われていた。宿題でちょっとわからないことがあっても「なんでそんなこともわかんないのかよ!」。その声が聞きたくなくて、子供のころから気を使っていたな。

なぎこ(以下な) わかります。私はずーっとお前はブスだ、醜いと言われ続けていました。母は18歳で私を産んだのですが、生活が苦しくて、今思うと自分の人生を狂わせた私のことが憎かったのかもしれません。だから、私が売れ出すと、嫌がらせをするんです。映画で新人賞をとったときにいただいた盾も勝手に捨てられたし。

L ああ、それは焼きもちだね。10代でママになっちゃって、生活が大変で。生まれた娘はかわいくて。ブスだブスだと言い続けたのに、女優さんになっちゃった。そりゃ悔しいわ。もしかして、自分がスカウトされたかったんじゃない?

な そう。女優になりたかったんです。だから私は完全にライバルだった。

L うちの母もそういうところがあったな。私がテレビに出るようになってからも「あんたのことは覚えていない。死んでしまえ」とか嫌なメールがしょっちゅう届いたもん。

な 世の中で最初に出会う人に愛されずに育つと、自信なんて持てませんよね。私、今でも自分のことブスで気持ち悪いって思っていて、小さい鏡しか見られないんです。収録や撮影で、大きな鏡の前でメークしてもらうときは、自分を直視できないですもん。

――やがて2人の母は、ともに娘の人生を振り回すようになっていく。LiLiCoさんの母は、自殺未遂を繰り返すように……。

L いつもナーバスだったし、自分が誰かもわからなくなっていたので精神科でメンタルテストを受けさせたのね。でも、頭がいいから満点をとっちゃうんです。で、問題ナシと言われて家に帰る。そうするとまたおもちゃのピストルで自殺未遂をしたり、警察に行って「殺してくれ!」と叫んだり。

な うちの母もどこからみても健康的なのにうつ病だと言いふらしたり、虚言癖がすごくある。子供を中絶したと言ったこともあった。母は、私が10歳のときに離婚して、11歳で別の人と再婚。で、15歳のときにまた離婚して、今は3度目の結婚をしている。奔放なんです。

(以下後編に続く)

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