「みなさん、お元気ですか?“一発屋芸人”の楽しんごで〜す。最近、テレビに出ることが少なくなりましたけど、正直言うと“ラブ注入”でブレイクしたときから『自分はお笑い芸人には向いてない』と思っていたんです。テレビの仕事だと極度に緊張しちゃうんで、僕の“地”が出せるのは事業なんです」

 そう語るのは楽しんご(本名・佐藤信吾=34)。5月の13〜15日まで東京・有明ビッグサイトで開催された『ビューティーワールドジャパン2013』では、著書の『楽しんごの1分整体ダイエット』が870冊も売れ、彼が手がけるリフトアップ美顔器『佐藤眞御のぶるぶるバー』は、あっという間に完売した。

 楽しんごが現在手がけている事業は、1・リラクゼーションサロン(整体院)の経営 2・レストランや焼き肉店(5月29日、新宿・歌舞伎町にオープン)のプロデュース 3・整体に関する書籍やDVDの販売 4・美容グッズの販売、と多岐にわたっている。

「リラクゼーションサロンについては、名古屋に2店舗、東京・新宿に1店舗ある『たなごころ』に続いて、『ほぐしんご』という名前のお店を考えています。『たなごころ』は整体が中心ですが、『ほぐしんご』は体だけでなく、お顔もパックしてもみほぐす美容整体のお店です」

 それに加えて、野菜ジュースなどのヘルシーで体にいい飲み物を提供すると同時に整体も行う『へるしんご』の出店を予定。来月に名古屋に1号店がオープンし、現在は東京での開店準備が進められているという。

「今後の事業計画としては、来年中に『たなごころ』は10店舗ぐらい、『ほぐしんご』は約40店舗、『へるしんご』は20店舗ぐらい。それに、飲食関係も入れると、プロデュースするお店は、来年中に100店舗ぐらいになるでしょうね」

 これまで、何人もの芸能人が飲食業に手を染め、出店しては撤退してきた。成功例は残念ながら少ないのが現状だ。では、なぜ彼はここまで事業を拡大することができたのか。ビジネス成功の秘訣を楽しんごに聞いた。

「なぜ、うまくいかないかというと『オレが』『私が』って自分が前面に出ようとするから。前面に出すぎるといろんな問題や軋轢が生じて絶対成功しないんです。だから、僕はできるだけ前面に出ないようにして、プロデューサーとして陰で支える形を取っている。別の言い方をすると、僕は本当に信頼できる人間としか仕事をしません。『信頼して、任せる』。これが僕の、事業におけるコンセプトですね」

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