昨年6月28日に腎うがんで逝去した小野ヤスシさん(享年72)の一周忌の追悼セレモニーが、加藤茶(70)や左とん平(76)らが発起人となって、東京・グランドプリンスホテル高輪で開催される。その直前、妻・芳子さん(56)が本誌に胸中を告白してくれた。

「遺骨はリビングにしつらえられた祭壇の上に、十字架やろうそく、遺影や運転免許証、車のキーなどとともに置いています。主人はトンカツやカレーライス、牛丼などシンプルな料理が好きで、食事の際、『パパが好きだったね』って、祭壇にトンカツをお供えすることもあるんですよ。月命日には家族で欠かさず、手を合わせています」

 小野さんは、日本聖公会という教派のクリスチャンで、バルトロマイという洗礼名も持っていた。’64年のドリフターズを脱退後、ドンキーカルテット結成に向けて動いていた矢先に、出会った神父に感激し入信したそうだ。そのため小野家は全員がクリスチャンで、たまの週末には一緒に近所の協会へ礼拝に通っていたという。

 鳥取には小野さんの両親のお墓があるが、意外にも小野さんは遺言で、「その墓には入らない」と拒否したそうだ。

「決して、不仲なわけではありません。『東京から遠い鳥取へ行ってしまうと、みんなの足が遠のいてしまうだろう。俺はいつも、お前たちに会いにきてもらいたいから東京に近い墓がいい』と病床で話していたんですよ。なので、お墓は御殿場の『冨士霊園』にしました」

 小野さんは末期がんにもかかわらず、’12年3月には加藤茶の結婚式の司会を務め上げた。そして、家族の前でも常に弱みを見せようとはしなかったが、胸中には不安を抱えていたようだ。

「息を引き取る20日ほど前、主人が病室に神父様をお呼びしていたんです。後から神父様に聞いた話ですが、主人は『僕のような男でも神様のもとへ行けますか?』と訪ね、神父様が『神様は寛大な方です。きっと天国へ行けますよ』と答えると、主人はホッと安らいだ笑顔を見せたそうです」

 そして、小野さんは「笑って死にたい」という願いをかなえて、静かに息を引き取った。

「一周忌の追悼セレモニーは、主人らしく、明るく楽しむことがコンセプトです。準備に追われるおかげで、つらいことを忘れさせてくれます。主人は、私を元気にするための用事を作ってくれたんでしょうね」

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