「『ロミオとジュリエット』は、美しい物語ですが、ただ美しく描いてもつまらない。恋人がいるのに心が動いたり、友のためとはいえ殺し合いをしたり、美しさのなかに不純で殺伐としたものもあるという解釈で演じたいと思います」

 そう話すのは、8月から、蜷川幸雄演出の『ロミオとジュリエット』でロミオを演じる菅田将暉(21)。『ごちそうさん』(NHK)の丸刈りが記憶に新しい彼だが、今回の役作りでは、10キロの減量に金髪姿と大きく変貌。

「正直、蜷川さんと一緒に仕事をするのは、まだ早いと思いました。『主演で、しかもロミオ?』と衝撃を受けたんですが、『いつかは』と思っていたのも事実。2年前、演出家は別の方ですが、『ロミオとジュリエット』でマキューシオを演じました。うまく演じられない悔しさを感じたとき、『若いあなたが、自分のできないことを知れたことが発見』と助言されて、腑に落ちたんです。演技の上達は数値で測れないものですが、今の自分が演じる意味があるというのを証明したいです」

 そんな、21歳の若き演技派の菅田が思う“僕のなかのオトナとコドモ”とは。

「“僕のなかのオトナ”というと、ちょうど昨日、大人になったと実感したことがあるんです。Tシャツに塗料をスプレーして遊んでたのですが、風呂場が大変なことになっちゃって。『ペンキが落ちない!』と慌てたんですけど、すぐに打開策が浮かんで、大人じゃん!って(笑)。昔だったら、完成した達成感で終わって片づけは後回しでしたよ。でも、そんなことをしてる自分は、まだ子供ですかね」

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