スピリチュアリスト・江原啓之さんが、パソコン遠隔操作事件を読み解いてくれた。誤認逮捕が続き、それでも挑発的行為を続けた犯人。IT関連会社元社員、片山祐輔容疑者(32)も冤罪ではないかとの声が。しかし5月22日、初公判で起訴事実を認めた。

「もしかすると、片山被告はいままでの人生の中で優位に立ったことが少なかったのかもしれません。彼は“冤罪のヒーロー”を演じることで初めて優位に立てたのでしょう。

 この事件に接して、ただかわいそうな人だと興味本位で思うのではなく、もしあなたが親であるなら、これもやはり“明日はわが身”と受け止めるべき事件です。

 学校でも職場でも自分の存在が不確かで、認められてこなかったという思いが強い。そういうお子さんを持った、と思っているお母さんは、いまからでももっとわが子と向き合って。本当の愛情とは、ただわが子をかばうことではなく、転ばせて「経験と感動」を与えること。それが子どもを成長させ、自立を促す手立てです。

 逆に“誉れな子どもを持った”と優越感を持っている親御さんも人ごとではありません。先日、逮捕されたASKA氏の件でも、疑惑が持たれていた時期、彼の父親は“息子に限って”と一笑に付したそう。おそらく息子はずっと“誉れな子”で、その弱さや孤独といった彼の本質と向き合ったことはなかったのではないでしょうか。

 お子さんの弱さや欠点が露呈することがあっても、そこから目を背けずに対話し、向き合ってあげること。それが本当の愛情です」

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