「だまされたってわかったときは、怒りよりも恥ずかしさですよね。時よ戻れ!って思う。全力で乗っかって演技しちゃってるのもあるから、それはすげえ恥ずかしい……」

 そう語るのは、今やドッキリ番組の常連のギャル男雑誌出身のハーフモデル、JOY(29)。ニセ催眠術師の術にかかったフリしてオネエを演じるわ、電気の流れていないマッサージ器に自ら筋肉をピクピク動かしてみるわ。必死に番組に乗っかろうとする姿が視聴者の笑いを誘う。

「催眠術をかけられる企画のときは、海外から来たすげえ催眠術師って設定だったけど、本当はインド人のダルジットさんっていう、普通にカレー屋さんをやってる人だったんですよ。でも、俺、オープニングからその人に『ディカプリオ以上のオーラを感じますね!』とか言っちゃって。当然、催眠術になんてかからないんだけど、“目を開いたらオネエになる”のも“熱々のおでんが熱く感じない”のも、すべてやり切りましたからね(笑)、おでん超熱かったけど!」

 それにしてもドッキリに引っかかりすぎじゃあ、ありません?

「これまでに『なんかおかしくないですか?』とか言ったこともないし、基本的に『そういうこともあるのかな?』って思っちゃう。なんでも疑わない。目の前にあることを精一杯やる、それだけですよ。レギュラーつかんでいきたいから」

 そんな真面目な彼だからこそ、だまされて、引っかかって……人はお調子者と呼びつつも、愛さずにはいられないのかもしれない。

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