「14年ぶりにスタジオに入った途端に、生島(ヒロシ)さんが『大丈夫!本番行きますよ〜』と言ったあと、ピカッとランプがついた瞬間ドキッとしました」
そう語るのは昨年10月、TBSラジオ『生島ヒロシのサタデー・一直線』(毎週土曜日、5:05〜6:00放送)でアナウンサーとして活動を再開した寺田理恵子さん(53)。柔らかで透き通る声は、ブランクをまるで感じさせない。
再婚相手が’12年春に脳大動脈瘤で急逝。辛苦を経てもフワッとした優しいたたずまいは昔のまま。アラフィフでの復帰については偶然の出会いから実現したという。
「突然夫が他界し、生活のために仕事をしなくてはと思ったとき、いちばんにアナウンス業を考えましたが、この年で仕事があるのかどうか不安でした」(寺田さん・以下同)
そんな折に、TBSの知人にバッタリ再会した寺田さんは名刺を交換しメールをしてみたところ、生島ヒロシ氏も交えての会食の機会を得た。
「(生島さんとは)十数年前にフリーになって初めての番組でもご一緒させていただいたご縁があり、声を掛けていただいたんです。決まってからは娘が音楽をしているので一緒にボイストレーニングをしたり、長く人前で話す機会がなかったので新聞を音読したり、声を出す練習をしました」
寺田さんは、女子アナブーム全盛期の’84年にフジテレビに入社。『オレたちひょうきん族』で人気に火がつき、レコードデビューもしたほど。
「先日TBSのイベントに出演したとき当時のファンの方がレコードを持って『ここにサインしてください』って来てくださったり。わたしも持っていないんですよ(笑)」
ラジオのレギュラーは初めてながら、「リスナーの方が同世代なのでテーマも合っていて、楽しみです」という寺田さん。今後はメディアの仕事以外に、認定心理士として、子育て経験も踏まえて、働くママを対象に講演やセミナー、執筆業も展開したいと話している。