スクリーンから放たれる強烈な個性。怒りや狂気、孤独……高良健吾(27)の瞳には、つねにさまざまな感情が宿っていた。だが今回「共演者ががっつり芝居をするなかで、“ただそこに存在するだけ”というチャレンジでした」と新境地を吐露した。

 映画『悼む人』(2月14日より全国ロードショー)で高良健吾が演じるのは、縁もゆかりもない死者を悼んで日本全国を旅し続ける主人公・静人。

「静人が何かを変えるのではなく、彼の姿勢を見て、人が何かを感じて、変わっていく。演じるっていうよりは、体現するっていうほうがしっくりくるんです。この映画を通して、あらためて生と死について考えると、本当に僕、昔は人を殺したり、自分から命を投げ出したり、そんな役が多かったなあって思います。思い出すと、胸がグーッとなるんですよ。そりゃ、しんどかったなあって。今回、この作品と出会ったことで、ある意味、救われているかもしれないですね」

 きたる30代を見据えて、仕事の選び方も変わったという。

「以前は『これは俺のやる役じゃない!』って。でも、自信がなかったからなんですよ。今は、『この1行のセリフをどう言おうかな?』と想像して、そこに立ってみたいと思えば臨んでいます。自分がやりたい表現があるから、今、やっておかなきゃ。大河(ドラマ)もそう。時代劇をやるなら、ちゃんと時代劇でなくちゃいけないし、高杉晋作という偉人を演じるなら、いまは僕が、日本でいちばん晋作さんのことを感じてなきゃいけないと思っています。今は、それをとにかくやりまくります、30歳になるまで(笑)」

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