公開中の『映画 ひつじのショーン〜バック・トゥ・ザ・ホーム〜』。“世界でいちばん有名なひつじ”といわれるショーンが主人公のイギリスの大人気クレイ・アニメが初の映画化。公開されたばかりですが、早くも日本の老若男女をHAPPYな気持ちにさせています。そんな本作の監督の1人リチャード・スターザック氏に話を伺いました。
−−クレイ・アニメは人形を少しずつ動かして撮影をしますが、完成までどれくらいかかりましたか?
「18カ月かけてストーリーを考えた後、10カ月で撮り終えたよ」
−−えっ、そんなに早く!?
「1日に撮影できるのは、たった2秒なんだけど、16〜20人のアニメーターがシーンごとにユニットを組み、同時進行で一気に撮影したから意外と早く終わったんだ」
−−各撮影現場にショーンやトランパーなどの人形があるんですね?
「ショーンは約20〜30体、トランパーは約10体あるよ。ボディはシリコン製で中にワイヤが入っている。いろんなポーズを取ることができるんだ。目玉も動かせるよ」
−−クレイ・アニメの撮影は根気の要る作業ですよね。本作でうっかり撮影ミスをして完成後に見つけちゃった、なんてことは?
「200まで数えてあきらめたよ(笑)。特にひつじたちが服を着ているシーンが難しくて。ショーンが持っているはずのバッグを持っていなかったりしているよ。牧場主を眠らせるシーンでは、本来いるべき数よりひつじが1頭多くなっている。後でしまった!と思ったけど、誰も気にしないかなと(笑)。撮影ミスも含め、本作を楽しんでほしいな」