「先日、この舞台のためだけに新たなセリフを収録させていただきました。私はモノクマが大好きなの。久しぶりにまたモノクマを演じることができて本当に幸せです」

あの独特な声が流れると、会見場にどよめきが。アルツハイマー型認知症と闘病中の大山のぶ代(81)が1年ぶりに仕事復帰した。月29日、12月公開の舞台『スーパーダンガンロンパ2 THE STAGE~さよなら絶望学園~』の制作発表が行われた。

「この舞台には、“モノクマ”というキャラクターが登場しますが、彼女は5年前からその声を担当しているのです。7月8日には1時間にわたり声の収録が行われました。制作発表会見でも、彼女の挨拶が公開されましたが、声の調子は以前と変わらず驚きました」(舞台関係者)

 夫で俳優の砂川啓介(78)が、妻の病状を告白したのは5月のラジオ番組だった。「いまはもう2分くらい前のことも覚えてないですね」「お風呂に入りたがらないんですよ。自分が汚れているとか、あまり感じないんじゃないかな」……。

 実は7月下旬、そんな大山夫妻を激励するための食事会が開催されたという。出席したのは夫妻のほかに、毒蝮三太夫(79)と黒柳徹子(81)。夫妻の知人は言う。

「毒蝮さんは介護問題に詳しく、砂川さんに大山さんの病状を公表することを勧めたのも毒蝮さんです。 黒柳さんは大山さんと同い年。NHKの人形劇『ブーフーウー』で共演したときからの親交ですから、すでに55年に及びます」

 砂川は6月12日放送の『徹子の部屋』に出演。番組内で黒柳が「大山さん、黒柳徹子ですけれど、覚えてる? 一緒にご飯を食べに行きましょう」と呼びかけた。そんな黒柳のメッセージが1カ月半後に実現したのだった。

「大山さんと黒柳さんは3年ぶりの再会だったそうです。旧友たちとの語らいは大山さん砂川さん夫妻にとって、本当に楽しいひとときでした」(前出・知人)

“認知症に負けないで!”という55年来の親友からの感涙の励ましを胸に、大山は闘病を続けている。

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