「このドラマを通して、視聴者、とくに若い世代の人たちが、音楽の魅力や歌うことの素晴らしさを知ってほしい。さらに言えば、あの『表参道高校合唱部!』を見て、音楽の道を志しました!っていうような人が、将来出てきてくれたらいいな、と。そういう思いで作っています」
そう語るのは、ドラマ『表参道高校合唱部!』(TBS系)で、合唱部の顧問・鈴木有明を演じている城田優(29)。8月末に終演したミュージカル『エリザベート』のトート役など、ミュージカルスターとしても活躍している。そんな彼にとって、“音楽が持つ力”をテーマに描かれる今作への思い入れはひとしお。自身のアーティストとしての原点を思い起こさせるという。
「僕自身、音楽が大好きで、音楽に携わる仕事をしている人間として、いつか、音楽の物語をやりたいと思っていたんです。というのも、子供のころ、『天使にラブ・ソングを…』が大好きで、カッコイイ!って。あのハーモニーを聴くたびに鳥肌が立って、涙を流しました。音楽の可能性を感じられたし、音楽を通して人が成長していくさまにすごく感動して、影響を受けました」
撮影現場では、主演の芳根京子ら若手俳優陣に、歌のアドバイスをしていると聞いたが。
「アカペラで歌うシーンで、『アイコンタクトがあったほうがいいよ』って、その程度なんですけど。指揮もないなかで、お互いの顔を見ずに歌い出すのは不自然だよ、と」
また、自身の美声も披露するが、なかでも、合唱部の副顧問を演じる神田紗也加とのハーモニーは、まさに圧巻。
「じつは、2人とも全然、本気出してないんですよ(笑)。あの場面は、酔っぱらったテンションで、公園で歌を歌おうぜ!という流れだったから。神田さんとも楽しく歌おう、って。ミュージカルのときのように、真面目に歌い上げちゃってもね(笑)」
最後にあなたにとって音楽とは?
「24時間、どんなときも、頭の中にありますね。ゲームをやってても、映画を見ても、音楽って、絶対流れる。それに、歌詞がついて歌になると、音楽として訴えるメッセージがさらに強くなると思う。そういう意味でも、音楽は最強のエンタテインメントですね」