「手術自体は、3時間くらいで終わったそうです。お医者さんは『リンパに転移したところも含めて目で見えるところは全部取りました』とおっしゃってくれたそうなので、とりあえずは成功しました。それでも久子(北斗晶の本名)は、乳房を全摘出したことが堪えたのでしょう。麻酔から覚めても、『眠らせてほしい……』と言っていたそうです」

 と明かしたのは、北斗晶(48)の実父・宇野誠一さん(74)。北斗がブログで乳がんのため右乳房全摘出手術を受けると明かしたのは、9月23日。翌24日に手術を受けたという。 

「あの子はぶっきらぼうだけど、3姉妹でいちばん気が優しいところがあるんです。それにドラマなんかを見ては、年中泣いている、そんな子なんですよ。私も妻も久子のがんを知ったのは、ブログで発表さした当日だったんです。久子の姉と妹には少し前に健介が話したらしいけど、私たちには心配かけまいとギリギリまで言わなかったみたいです」

 手術当日は北斗の母親と姉、夫の佐々木健介(49)らが付き添った。

「久子は、女子プロで今よりもっと大変な思いをしてきたからね。試合で頚椎を骨折して、実は植物人間になるかもと言われたこともあったんですよ」

 85年に女子プロレスラーとしてデビューした北斗。だが87年の初防衛戦で首の骨を折る重傷に。まだ19歳のころだった。当時は2カ月間寝返りを打つこともできない生活。復帰の目途も経たないなか、彼女は泣き暮らす日々を過ごしていたという。

「周囲も『これで無理に復帰したら取り返しがつかないことになる』って言ったけど、それでもあの子は『死んでもやる』と言って聞かないんです。ファンからの復帰を望む署名も10万人以上集まって、結局8カ月で治して復帰しちゃいました。だからそのときの状況と比べたら、今回はまだ大丈夫。あの子は頭が悪いけど、根性あるから!」

 誠一さんが言うように、北斗は度重なる危機を何度も乗り越えてきた。北斗は02年にプロレスラーを引退。長男・健之介くん(16)に続いて03年には次男・誠之介くん(12)が誕生した。そんななか、佐々木の所属するプロレス団体が倒産してしまう。一家は収入をすべて失い、ミルクを薄めて子どもに飲ませるほどの極貧生活だったという。

 北斗は夫をプロデュースするため、自らもプロレス界に電撃復帰。タレントとしても“鬼嫁キャラ”を前面に打ち出し、夫婦でテレビ出演。これが転機となり、夫妻は大ブレイクした。どんなときも諦めず家族を支えてきた北斗。そんな糟糠の妻が病に伏したいま、佐々木は落胆ぶりを隠しながら「恩返し」とばかりに献身的な看病を続けている。

「健介は家族思いだから、いちばん動揺していると思う。当たり前だけれど、誰よりもつらいと思う。でもこれまでも2人で、どんなことでも解決してきましたからね。だから健介は心配って言うけど、私たちは何も言うつもりはない。ただ見守って行こうと思います」

《私は愛する子供達の白髪の生えた顔が見たい。パパと2人で、年を取ってもいつまでも手をつないで歩きたい》

 ブログに綴った願いを実現させるため、北斗は涙を拭いてがんと闘っている――。

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