「『半沢直樹』以降はよく街で『半沢に出ていた人だ』『半沢、見てますよ』と声をかけられるようになりました。(笑福亭)鶴瓶さんに『ドラマの役のイメージがつくのはいいことか、悪いことか』と相談させていただいたら、『たくさんの人がイメージできる役に当たったのは、幸せなこと。気にせずに、今後どんな役でもどんどん受けたほうがいい』と前向きなアドバイスをいただきました」
そう語るのは、隔週連載『中山秀征の語り合いたい人』第52回のゲスト、強烈な個性を放つ役柄で、一度見た人の心をつかんで離さない、実力派バイプレーヤー俳優の滝藤賢一さん(39)。中山とは4人の子どものパパという共通点もあり、初対面とは思えぬほど盛り上がりました!
中山「滝藤さんはお子さんが4人いらっしゃるんですよね」
滝藤「32歳のときに結婚しました。役者だけでは食べていけない時代でしたが、子どもがいると頑張らざるをえない。映画『踊る大捜査線』のオーディションに受かったのは、子どものおかげだと思っています。その一方で、家はぐっちゃぐちゃ。初めてできた子どもなのに実家(愛知県)も遠くて助けてくれる人がいなくて、僕が撮影から帰ったら、嫁と子どもが2人で泣いてて……。嫁が冷静になるまで僕が子どもを外に連れ出しても泣きやまないし、1人目のときは大変でしたね」
中山「ウチも子どもが4人いるので滝藤さんと同じですが、全員男なんですよ。高校生の長男がいて、下3人は小学生」
滝藤「うわぁ〜。それは大変だ。ウチは上3人が男の子で、いちばん下が女の子です」
中山「お兄ちゃんたち、妹の面倒見ます?」
滝藤「見ないから怒るんですよ。娘が泣いていてもほったらかしにしてテレビを見てるから、『妹が泣いてるのに、なんで助けないんだ!オマエの仕事はきょうだいを守ることだ!』と怒鳴りますね」
中山「子育てポリシーはありますか?」
滝藤「僕は徹底して『家族なんだから、きょうだいは助け合い、守り合うこと』と子どもたちに言い聞かせています。娘は特別かわいいんですよ。息子たちは言うことも聞かないし、ケンカばかりしているから、しょっちゅう怒鳴りつけていますが、娘は泣いていてもかわいい。2人でデートしに行きますし、姫って呼んでいます(笑)。嫁と娘と3人で海外旅行とか行きたいです(笑)」