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5月20日、大阪府岸和田市の一軒家から現れたのは、清原和博被告(48)の実父・洋文さん(78)だった。3日前の5月17日に行われた清原被告の公判では、息子の更生を願う洋文さんの手紙も読み上げられている。

 

《人の役に立つ人間に生まれ変わり、人生をやり直してほしいと思います》

具体的に洋文さんは今後、清原被告をどうフォローしていくつもりなのか?本誌記者が取材を申し込んだが、マスクの下で何か小さな声でつぶやいただけで、自宅に入っていってしまった――。17日の公判について司法記者は言う。

 

「弁護側から『家族に対してどう思っていますか?』と聞かれた清原被告は、声を詰まらせながら『両親はともかく○○と××(※子供たちの名前)には本当に申し訳ない…』と肩を震わせていました。謝罪とはいえ、法廷で子供たちの名前を出したことに一瞬驚きました」

 

逮捕の2日前の1月31日、清原被告は群馬県で覚醒剤を譲り受けていた。

 

「この日は日曜日で、少年野球を見に行く予定の日でした。清原被告にとっては、息子たちに会える貴重な機会のはずです。被告は『体調を崩して(自宅で)休んでいました』『(そんな自分が不甲斐なく)突発的に(覚醒剤を買いに)行ってしまいました』と涙ながらに語っていましたが、はなはだ疑問ですね。覚醒剤を買いに行くために、息子たちとの面会を中止したと思われても仕方がありません」(前出・司法記者)

 

清原被告自身も「簡単には会えないけど……」と語っていたように、親子再会の道のりは遠いという。

 

「今後、子供たちに会うためには、清原被告が家庭裁判所に面会交流の再開を求める調停を申し立てなければいけません。元夫人の亜希さんは、息子たちと清原被告の面会交流を望んでいないそうです。調停には相当時間がかかるでしょうし、調停の結果によっては、手紙での交流や、息子たちの写真が送られてくるだけという結果になること考えられます」(司法関係者)

 

判決は31日に下されるが、例え執行猶予が認められても、ハッピーエンドというわけではない。『ヒガノクリニック』の日向野春総院長は言う。

 

「支援者のなかには『早く野球界に』なんて言っている人もいるようですが、覚醒剤の怖さを知らないのです。覚醒剤からの離脱の苦しみは筆舌に尽くしがたいです。何かしらの施設に入所しなければやめられるものではありません。いまは判決のことで頭がいっぱいでしょうが、裁判が終われば、とたんに虚しさや孤独感、不安などが襲ってきます。本当に清原被告がつらいのはこれからだと思います」

 

“元番長”の茨道は続く。

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