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紫綬褒章や旭日小綬章を受章した日本を代表する俳優の平幹二朗さんが23日の夜、東京・世田谷区の自宅で亡くなった。82歳だった。

 

平さんは現在放送中のフジテレビ系のドラマ『カインとアベル』で、主人公の祖父役として出演中だった。フジテレビは、代役は検討中としている。また、今月9日までは大阪で主演舞台『クレシダ』を行っており、演劇関係者によると公演中も、元気な様子だったという。

 

平さんの息子で俳優の平岳大(42)は、24日、所属事務所の公式サイトでコメントを発表。「22日より本人と連絡が取れなくなり、翌日自宅を訪ねたろところ、浴槽で穏やかに眠っている父を見つけました」と発見に至った状況を伝えた。

 

平さんは’56年に俳優座に入団。若手のホープとして人気を集めた後、’68年に退団。その後は、浅利慶太演出の舞台『ハムレット』をはじめ多くの舞台に出演。NHK大河ドラマ『樅の木は残った』(’70年)、『国盗り物語』(’73年)で主演を務めるなど日本を代表する俳優として多岐にわたり活躍していた。

 

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