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「妊娠したどころか、3人目を欲しがっていたことも初めて知りました。安定期に入るまではと思って、誰にも言っていなかったみたいです。でも本人たちも喜んでいますし、私も嬉しい思いでいっぱいですよ」と語るのは、お笑いコンビ「クワバタオハラ」小原正子(43)の母・弘子さん。4月1日、小原がブログで第3子妊娠を明らかにしたのだ。すでに安定期に入っており、性別は女の子だという。

 

小原は14年5月に元メジャーリーガーのマック鈴木(43)と結婚。15年3月と16年11月に長男(4)と次男(2)をそれぞれ出産していた。次男を出産した当時ですでに41歳だったが、今回は43歳での妊娠だ。さらに、弘子さんは驚きの事実を明かしてくれた。

 

「不妊治療などではなく、自然な形での妊娠だったみたいです」

 

なんと自然妊娠!だが近年、小原のように高齢で妊娠する女性は少なくない。プロゴルファーの東尾理子(43)も昨年4月、第3子(1)を42歳で出産していた。そんな“高齢ママ”が増えるなか、実は別の問題も急増しているという。それは、高齢育児だ。一般社団法人ダブルケアサポート理事・植木美子さんが語る。

 

「出産年齢が上がってきたことで、育児と親の介護などのタイミングが重なるようになってきました。そうした“ダブルケア”が、新たな問題となっているのです」

 

高齢出産という言葉は広く知られるようになったが、その先に待つ高齢育児についてはあまり語られていなかった。しかし植木さん過酷な現実についてこう続ける。

 

「40代での育児は当然、20代のころよりも体力的に負担が大きいです。その上、ご自身が更年期に差し掛かることも。親も高齢となりますので、介護問題が浮上することもあります。親の年金が少ない場合、子どもの学資保険を切り崩して介護費用に充てるというケースも耳にします。学齢期は経済的な負担が大きい時期ですが、そこに介護が重なると自転車操業。自分たちの老後への蓄えも減っていくことになり、負担となってしまいます。多くの方が『子どもと介護、どちらも削れない』と言って、どんどん自分のことが後回しに。そうなるとただでさえつらいのに、さらに精神的にも疲れてしまうことになります」

 

問題なのはこうしたダブルケアに伴う苦しさが、多くの場合は女性負担になっている点だ。

 

「日本ではまだ『育児も介護も女性がするもの』という考えが根強く、奥さんが1人で背負いがち。私のセミナーに来た男性が『私の妻がダブルケアの当事者なのですが……』と言っていたことがありました。夫の問題でもあるのに、当事者意識がなかったのです。女性の社会進出が叫ばれていますが、ダブルケアをしている女性には働きに出る時間なんてありません。子どもを保育園に入れたくても、お金がないから預けられないジレンマもあります。そうしたなかで大事なのは、いっしょに向き合ってくれるパートナーの存在です」

 

小原に待ち受ける過酷な現実。そんな彼女を支えているのが、夫・マック鈴木だ。ブログでたびたび子煩悩ぶりを明かしており、17年には「イクメン・オブ・ザイヤー」を受賞しているマック。実際、母・弘子さんも彼についてこう太鼓判を押す。

 

「本当にマックさんがいい方なので、頭が下がるばかりです。私のほうからは、何も言うことがないくらい。マックさんのご両親もよくしてくださっていて。家族全員で頑張っています。娘は子育てが楽しいみたいです。あの子がこんなにも幸せになるとは思ってもみませんでした。今がいちばん幸せそうです」

 

1人で頑張るのではなく、家族が一丸となって子育てに臨んでいる小原とマック夫妻。植木さんもこう期待を寄せる。

 

「ダブルケアだけでなく、夫が倒れてトリプルケアになることもあります。また40歳で出産すると、子どもが成人したときには還暦。しかし成人しても子どもが家を出ていかないなど、“育児が終わらない”ケースも増えています。しかし育児も介護も、決して大変なことばかりではありません。楽しいことも、たくさんあるのです。だからこそ女性が1人で抱え込まず、夫とともに育児や介護に臨むことが大切です。小原さんご夫妻のこれからが、ダブルケアに悩む夫婦の希望になってほしいと思いますね」

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