「『半沢直樹』は、大勢のエキストラを使う撮影の直前で中止になりましたが、今後そういったシーンは避けねばならないでしょう。映画のようにCGで大勢いるように見せることも可能ですが、CG制作にお金がかかる。その兼ね合いが難しいでしょうね」(芸能関係者)
木村拓哉(47)主演のテレビ朝日の『BG』は、アクションシーンが見どころのひとつ。アクションは呼気量が上がるなどの点で心配があるが……。
「木村さんらの格闘シーンがどうなるのか。台本で少なくするしかないのでは」(別の芸能関係者)
また、ある芸能事務所関係者は、“コロナの影響で、各局、30%から、ひどいところでは70%も広告収入が減っている”という新たな問題を指摘する。そのために、
「主演クラスやレギュラー出演者は撮影前にギャラが決まっているのが普通ですが、撮影が終わってから決まる出演者もいます。ギャラが抑えられてしまう可能性もあるのではないでしょうか」
今後のドラマ制作のあり方について、あるテレビ局関係者は「やってみないとわからないところが多い」と前置きしつつこう語る。
「コロナだからと“ラブシーンなし、アクションシーンなし”と制約は設けたくありません。たとえばキスシーンは、テーク数を少なくしたり撮る角度を考えたりして、“なくす”より“どう乗り切るか”を考える。質は落としたくない、というのが現場の切実な声です」
“できない”とあきらめるのではなく、“できる方法を考える”。
名シーンの未来は、制作現場の英知の結集にかかっている!
「女性自身」2020年6月16日号 掲載