「来てくださったゲストの方と握手もできないし、いいカットが撮れたときにハイタッチもできないし……すごく悔しいよ」
こう話したのは木村拓哉(47)だ。自身が主演を務める「BG~身辺警護人~」(テレビ朝日系)の公式サイトにアップされたインタビューで、彼は撮影中に新型コロナウイルスの影響があったと明かし「話数も短縮になり、僕としては正直なところ、本来お届けするはずだったメニューは最後まで出しきれていない感があって……」とコメントしたという。
「『BG』は18年1月に放送された前シーズンの平均視聴率が15.2%という高視聴率を記録しました。木村さんは今年1月に歌手としてソロデビューも果たし、波に乗るなかでの今シーズン。ブラジリアン柔術ジムでのパーソナルトレーニングや筋トレで肉体を磨き続けた木村さんは、アクションシーンのパワーアップを目指していました」(芸能関係者)
今年4月、「木村拓哉 Flow supported by GYAO!」(TOKYO FM系)に「BG」の共演者である斎藤工(38)が出演した。そこで斎藤は、木村が「BG」現場にフライトジャケットのMA-1をプレゼントしたと明かした。木村も「寒い時期に撮影していたので。暖もとれるし見た目もタフだし、MA-1にしました」と続けた。
座長として奔走していた木村。しかし、新型コロナウイルスが日本を襲うことに。
「現場ではアルコール消毒などコロナ対策を徹底していました。さらに木村さんは『BG』現場にマスクを2,000枚も差し入れ。現場の士気は高まりましたが、危険と隣り合わせという状況は変わりませんでした。次第に“現場は撮影すべきかどうか”という問題に直面することになり『撮影を中止すべきだ』との声を木村さんは上げたそうです」(テレビ局関係者)
その呼びかけもあり、「BG」は撮影休止となった。
「テレビ朝日は4月6日にドラマ撮影を全面的に休止しましたが、『BG』は木村さんの呼びかけもあり4月に入る頃にはすでに休止となっていました。木村さんはジャニーズ事務所の社会貢献プロジェクト『Johnny’s Smile Up!Project』のリーダー的存在。4月6日、事務所の公式TouTubeチャンネルにアップされた手洗い動画では『自分を守る、イコール大切な人を守ることにもつながると思うので、ぜひこれをやってください』とも話しています。『撮影を中止すべき』との呼びかけは大切な現場を守ろうという信念があったのでしょう」(前出・テレビ局関係者)
「すごく悔しいよ」という言葉に、“座長・木村拓哉”の苦渋の色が滲んでいるーー。