「バイキング」(フジテレビ系)が9月28日から「バイキングMORE」としてリニューアルし、放送時間も拡大すると発表された。番組内容がたびたび問題視されるだけでなく、MCを務める坂上忍(53)のパワハラ疑惑も浮上している同番組。今回の“パワーアップ”にネットでは「なぜ」の声が後を絶たない。
各メディアによると7日、「バイキングMORE」に関する会見が行われた。MCは坂上のままで、1時間拡大。放送時間は約3時間になるといった発表が。新たに進行役を務める伊藤利尋アナ(48)は、坂上のパワハラ疑惑に対して「特番などでご一緒した印象では感じていない」「坂上さんが変に丸くなられてもいやだな」などと話したという。
「バイキング」といえば、これまで何度も出演者たちの放言が問題視されてきた。
昨年4月、東国原英夫(62)は「統一地方選挙で、ある政党のある地域が女性を公募したらゼロだったんです」とコメント。「子育てできない結婚できないって、そういう理由で諦める方もいらっしゃる」「日本では主体的にジェンダーギャップを埋めようとする女性が少ない」と続けたが、ネットでは「それを女性だけの責任にするのはおかしい」との声が。
さらに昨年5月、千原せいじ(50)の不倫を取り上げた際にはなぜか出演者たちから擁護が続出。千原が「たまたまモテたんやってぇ」と不倫関係を認めたことに対して、「微笑ましい」「好印象」などの言葉が飛び交った。出演者の一人が「メディアに出られる方なんですから、『不倫は良くありません。申し訳ありません』と謝罪の一言が必要では」と苦言を呈したが、坂上は「じゃあ一言入れればいいの?」と一蹴。そして「せいじくんのお人柄が伺えるようなニュースでした」と結んだ。坂上は16年1月にベッキー(36)の不倫を取り上げた際、「安易に擁護すべきじゃない」と話していたのだが……。
また今年8月には、おぎやはぎ・小木博明(49)がメーガン妃(39)のことを「安い女優」と表現。松島尚美(48)も「メーガン妃を大人しくさせたかったら、お金だけ渡しておいたら良い」などと偏見に満ちたコメントをしていた。
そうした問題発言の数々だけでなく、今月3日には「週刊文春」で坂上のパワハラ疑惑が報じられた。同誌によると被害者の番組スタッフや坂上に対する聞き取り調査が行われ、編成局をはじめとするフジ上層部にも同件は報告されたという。
「『バイキング』は同時間帯でたしかに民放1位の視聴率を記録しているのですが、その差は僅差になっています。坂上さんがMCを続けているのは、前番組で壊滅的だったところを救ったことへの功労賞的側面もあるといわれています。とはいえ出演者の無責任な発言はかねてから批判されていますし、坂上さんは普段の言動ですら視聴者たちから“パワハラ”との糾弾が出ています。番組の体質も、このまま引き継がれていくのでしょうか」(スポーツ紙記者)
28日からスタートする「バイキングMORE」。そのパワーアップに、ネットでは「NO MORE」を叩きつける声がこう上がっている。
《ターゲットを決めて集団で虐めてるような構図が見て取れて気分が悪くなる。視聴者からすると「No moreバイキング」だよね》
《スゴイよね。このご時世でパワハラ番組の放送拡大だって》
《世間一般はNO MOREバイキングですよ。カムバック笑っていいとも。お昼のフジテレビから笑顔が消えた》