撮影に日々精魂を込めている木村だが、その原動力となっているのが、亡き仲間への思いだという。

 

「4月に『教場』を手がけたプロデューサーが急逝しています。木村さんも全幅の信頼を置いていました。コロナ禍だったこともあり、最後のお別れもできなかったそうです」(ドラマ関係者)

 

木村は、仲間への恩返しとして前作超えを目指し、役作りに一層こだわっているのだ。

 

「もともと鬼教官役ということで“生徒との緊張感”を大切にしていました。今回はさらに重要視しているため、木村さんが現場に現れると空気がガラッと変わるんです。

 

また、生徒役のキャスティングに関しても“なるべく共演したことがない人”という要望を木村さんが出しており、生徒役とはほとんど会話していないそうです。しかし、剣道のシーンでは木村さんが有段者であることから、生徒役の俳優たちに手取り足取り指導し、尊敬の眼差しを浴びていました」(前出・ドラマ関係者)

 

本誌が目撃した“凄み”さえ感じる木村の表情は、なんとしてでも今は亡き恩人に報いたいという決意の表れだったのだ。

 

「女性自身」2020年11月3日号 掲載

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