山口元メンバーを奮起させる原動力となっていたのが、ほかならぬTOKIOだった。’19年8月に応じた『女性セブン』のインタビューでは復帰について《できません。どんな顔してメンバーに会えばいいんですか? 戻れるわけがないんです》と語っていたが――。

 

「昨年、ジャニー喜多川さん(享年87)が亡くなったことをきっかけに、山口さんはTOKIOのメンバーとまた連絡を取るように。城島茂さん(49)が結婚会見でグループでの音楽活動について前向きな発言をした際もとても喜んでいたそうです。

 

また来年4月には長瀬智也さん(42)を除いたメンバー3人で株式会社TOKIOを設立しますが、そこにも何らかの形で山口さんが関わるのではという報道も一部ありました」(テレビ局関係者)

 

しかし、山口元メンバーは自らの手で復帰への道を閉ざしてしまう。残された4人もショックを受けているという。

 

「山口さんの事故を耳にしたメンバーは一様にショックを受けていました。特に山口さんを“兄ぃ”と慕っていた松岡昌宏さん(43)の落胆ぶりは相当なものだったそうです」(前出・テレビ局関係者)

 

断酒も貫徹できず、再び信頼を地に落とした山口元メンバー。それでも“三度目の正直”を信じて、立ち上がろうとしていた。前出の知人は言う。

 

「自業自得とはいえ、再び飲酒による過ちを起こしてしまったことにとてもショックを受けています。事件から少しして、再度通院して、断酒に向けた治療も受けているそうです」

 

山口元メンバーはTOKIOではベースを担当し、かつては「週に2回はサーフィンに行く」と公言していた。前出の山下院長は、冒頭の“断捨離”が“治療”の一環であった可能性を指摘する。

 

「アルコール依存症の治療で大切なことは、自身の安全地帯を増やしていくことです。そうした観点から、彼がサーフィンや楽器の趣味を継続することは治療として有効です。

 

しかし、もし趣味の仲間達と一緒にいることが、逆に彼の飲酒の機会を増やしてしまうのであるなら、主治医がいったんその趣味を棚上げするよう指示した可能性はあるでしょう」

 

山口元メンバーがTOKIOの証しであったベースを封印した裏には、“原点”に立ち返ってやり直したいという思いがあったようだ。

 

「ギターをやっていた城島茂さんとベースの山口さんが出会ったことで、『バンドをやろう』とTOKIOが結成されました。山口さんのベースはグループにとっての原点なんです。長瀬さんも’18年に山口さんが騒動を起こした直後、ファンサイトで『自分たちが精魂込めて作った楽曲も、ベースの音がなくなったら曲ではなくなってしまう』とつづっていました。

 

山口さんとしてはベースを一時的に手放すことで、まっさらだったころの自分に立ち返ろうという思いがあるのではないでしょうか」(前出・山口の知人)

 

かけがえのない思い出と宝物をしまった山口元メンバーは、裸一貫で再生を目指していく――。

 

「女性自身」2020年11月24日号 掲載

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