コロナ禍ですっかりなくなってしまったドラマや映画の打ち上げ。現在、公開中の映画『新解釈・三國志』の打ち上げを本誌は目撃していた。行われたのは“コロナ前”、2019年5月のことである。
都内の中華ダイニングで一次会が開かれ、主演の大泉洋(47)をはじめ、ムロツヨシ(44)、岩田剛典(31)、岡田健史(21)らキャストが集結。スタッフも含めると、その数120人ほどだったようだ。
本作は中国を舞台にした歴史書物「三國志」にまつわるエピソードを、福田雄一監督(52)が自由な解釈で映像化したオリジナルストーリー。よって、打ち上げ会場も中華ダイニングだったのだろう。
ちなみに大泉は以前、とあるドラマの打ち上げでの失敗談がある、とラジオ番組で語っていた。「主演の女優さん(篠原涼子)がご挨拶しているときにベロベロに酔っ払っちゃって、若手の俳優(岡田将生)にちょっかいかけてギャーギャー騒いで、すごく怒られた」。
この日はというと――。一次会が終わると歩いてカラオケもあるダイニングバーへ。二次会に参加したのは30人ほどのようだ。お開きになったのは、日付けも変わった深夜1時半ごろ。出てきた大泉は、少々足取りがフラついている。送迎車まで歩く間に何度も後ろを振り返りながら手を振り、見送るキャストやスタッフに大声でなにかを伝えていた。陽気そのものだった。
打ち上げに参加したスタッフは当日の様子を振り返る。
「豪華キャストによる作品でしたが、それだけにスケジュールがなかなか合わず、打ち上げは欠席となったキャストも多かったんです。小栗旬さんもその一人。大泉さんも“小栗さんと現場で一度も一緒になることがなかったから打ち上げでは会えると思っていたのに”と、最初のうちはとても残念がっていました。けれど、お酒が入るといつにも増して愉快になるタイプなので(笑)、福田雄一監督やムロさんはもちろん、スタッフにも分け隔てなく話しかけ、冗談を飛ばしたりと、常に会話の中心にいて楽しそうでしたね」
この打ち上げから約1年半後の12月11日、映画は公開された。
「公開翌週の興行収入ランキングでは『鬼滅の刃』に負けてしまい惜しくも2位。『鬼滅』ブームが圧倒的すぎました」(前出・映画スタッフ)
12月23日に行われたヒット御礼舞台挨拶に登壇した大泉自身も、「『鬼滅』がなかったら1位も夢でなかったのに」と笑いを交えながら語っていた。
「1位こそとれませんでしたが興行収入はいいんです。それに大泉さんのおかげで、打ち上げが楽しかった(笑)。また打ち上げができるような時世になるといいですよね」(前出・映画スタッフ)
大泉といえば今年の『NHK紅白歌合戦』の白組司会を務める。未曾有の自体に見舞われた2020年だったが、この年の瀬はお茶の間を盛り上げてくれるに違いない!