■ギャルタレントという立ち位置の難しさ
いい子になったら本来、大事にすべきファンが居なくなってしまう。そうなるともはや本末転倒ですし、本当の意味でタレント生命に関わります。しかしギャルタレントは年齢を重ねたら、いつかその立ち位置を卒業しなくてはいけないというジレンマの中にいます。
例えば大食い×ギャルでブレイクしたギャル曽根さん(35)は「ギャル曽根」という名前こそ健在ですが、ママ×大食い×料理上手といったキャラ変をして芸能界で生き残っています。
またペニオク騒動で姿を消したギャルタレントの小森純さん(35)もキッカケはさておき、ギャル特有の生意気なキャラは卒業。現在はネイルやアクセサリー事業に携わり、時々テレビに出演するといった変化を遂げています。
このようにギャルというキャラクターで売れたとしても、いつかその冠を取らなくてはいけません。そう考えるとゆきぽよさんの今回の騒動は、これを機にギャルといた立ち位置は残しつつ次のステップに進むためのキッカケになる可能性もあります。
違法薬物を使っていた友人と親しくしていたという事実は立場的にも謝罪すべきことですし、今後は社会人としての節度のある行動は必要です。
しかしだからといって自分らしさを抑えすぎて、テレビになんとか迎合していくキャラ変も喜ぶべきことではありません。
現在はテレビがダメでもSNSやYouTubeといった発信ツールはたくさんあり、らしさを無理に消す必要はない時代。「ピンチはチャンス」というように、ギャルマインドの見せ所なのだと思います。
(文:おおしまりえ)