■山崎の自宅を尋ねると訪問介護の自転車が…
’18年9月には同年5月公開の映画『モリのいる場所』で初共演した樹木希林さん(享年75)、そして“娘”が。相次ぐ名女優たちの死は山崎に多大な心痛を与えたことだろう。
果たして、山崎はこのまま俳優業をフェードアウトしてしまうのだろうか。真相を確かめるべく、都内にある山崎の自宅を訪れた。
築約30年の、石段を積み重ねた豪邸の玄関前に停まっていたのは、訪問介護ステーションの自転車。やはり介護が必要なほど体調を崩しているのか――。
しかし、山崎をよく知る近隣住民の女性に話を聞くと意外な答えが返ってきた。
「実は昨年、山崎さんの奥さまが自宅の階段で足を踏み外して、骨折してしまったんです。今までどおりに家事ができなくなったこともあり、訪問介護を頼んで、身の回りの世話をしてもらうようになったそうです。これまでは家事を任せることが多かった山崎さんも骨折後は積極的にするようになったといいます。結婚して離れて暮らす2人の娘さんも定期的に両親の様子を見に来ていると聞いています」
介護を受けていたのは、山崎ではなく妻の黛ひかるさん(82)だというのだ。2人の出会いは約60年前にさかのぼる。
「’62年のドラマでの共演をきっかけに山崎さんは当時タカラジェンヌだったひかるさんとの交際を始め、翌年に結婚。結婚式では、共演したドラマの脚本を務めた石原慎太郎さんが仲人を務めました。山崎さんが公の場でひかるさんについて話すことはほとんどありませんが、友人には『百点満点の奥さんです』とよく自慢していたそうです」(テレビ局関係者)
本誌は山崎のひかるさんへの“老老介助”の現場を目撃した。雨上がりの晴天に包まれた6月下旬の夕暮れ。自宅近くで、訪問介護のヘルパーと思しき女性に付き添われながらゆっくりと歩くひかるさん。
そして、そのすぐ後ろには、つえをつきながら優しく妻を見守る山崎の姿があった――。夫の介助のかいもあって、ひかるさんは、元気な姿を取り戻しつつあるという。