■老老介助の陰にあった妻との“約束”
「ひかるさんもかなり回復し、最近では山崎さんと早朝に散歩している姿をよく見かけますよ。この前会ったときは『毎日元気にしています』と話していました」(別の近隣住民)
バラエティ番組などに出演することなく、演じることを生きがいにしてきた山崎。そんな彼が俳優を休業してまで妻を介助する陰にはかつて交わした2人の“約束”があるという。結婚の翌年、ひかるさんはインタビューでこう語っている。
《二人の約束は、
一、ムリなことを言わない。
二、相手のコンディションを考えて助け合う。
この二つを、その場、その問題で解決して行けばいいのではないでしょうか》(『週刊女性』’64年9月16日号)
山崎の知人は言う。
「ひかるさんは交際中に宝塚歌劇団を退団し、結婚後しばらくは不遇の時代が続いた山崎さんを懸命に支えました。山崎さんはそのことを今でも感謝しているそうです。ひかるさんの一大事を受けて“今度は自分が約束を果たす番”という思いでいるのでしょう」
そして、山崎は決して引退するわけではなさそうだ。
「コロナ禍とひかるさんの骨折があって今は休業状態ですが、よきオファーがあればまた仕事をする心づもりでいると聞いています」(前出・知人)
半世紀以上連れ添った妻の介助を経験している山崎の演技は、より円熟味を増すことだろう。