■「母との初デュエットが紅白だなんて贅沢で光栄」
沙也加さんが誕生したのは’86年10月。成長してからも母娘は、音楽でコミュニケーションを交わしてきた。
’97年、聖子は当時小学5年生だった沙也加さんへの思いを作詞作曲した『私だけの天使~Angel~』をリリース。「世界にひとつの輝く宝物」と綴られた歌詞は、愛する娘が生まれてきてくれたことへの喜びで溢れていた。
一方、’01年にCMデビューした沙也加さんだが、アーティストとしても早くから才能を発揮していた。
聖子が’99年にリリースしたアルバム『永遠の少女』に収録された『恋はいつでも95点』は、当時13歳だった沙也加さんが「ALICE」名義で初めて作詞したもの。さらに聖子が’06年に続けてリリースしたシングル『bless you』『WE ARE.』も、沙也加さんが「上原純」名義で作詞作曲した楽曲だった。
そんな母娘は、’11年の『第62回NHK紅白歌合戦』でテレビ初共演を果たしたのだった。
「聖子さんと沙也加さんは、“みんなで一緒に歌えるように”との思いで坂本九さんの名曲『上を向いて歩こう』を選びました。当日は聖子さんのカウントダウンライブ会場から生中継。2人は歌唱後、手をしっかりとつなぎ頬を寄せ合っていました。沙也加さんは『母との初デュエットが紅白だなんて贅沢で光栄』と、嬉しがっていたのが印象的でした」(前出・テレビ局関係者)
音楽で繋がり合った母娘の軌跡は、永遠に消えることはないだろうーー。
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