■“團十郎”襲名披露にも暗雲が…
掟破りの値下げも断行した海老蔵だが、待ちに待った“大仕事”にも暗雲が垂れこめているという。
「市川團十郎の襲名を一昨年の5月にする予定でしたが、コロナ禍で延期に。いまだ感染者が続出している状況から今年の実現も限りなく難しいと聞いています。仕方ないとはいえ、海老蔵さんもかなり気落ちしているそうです」(前出・歌舞伎関係者)
先送りされ続ける歌舞伎界一の大名跡である「團十郎」襲名。さらに海老蔵には、早く襲名したい“切実な理由”があるようで。
「海老蔵さんの父で、先代の團十郎の襲名披露公演は3カ月にわたって行われ、その興行収入は30億円以上ともいわれています。さらに今回は勸玄くんの新之助襲名披露も兼ねていますから話題性は先代以上でしょう。
しかし襲名延期に加えて、コロナ禍で歌舞伎公演の客席も制限されたことで海老蔵さんの収入は大幅ダウン。市川宗家として弟子の面倒も見なくてはなりませんから、海老蔵さんとしては早く襲名したいのが本音なのですが……」(前出・歌舞伎関係者)
『プペル歌舞伎』の不入りと襲名延期のWパンチにあえぐ海老蔵。その結果、モチベーションにも悪影響が及んでいるようで。
「当代きっての大名跡の襲名披露となれば本来“千両箱”の興行です。客席の上限に制限がかかった状況で公演を強行する選択肢は考えられません。しかし、感染者数が減った矢先にオミクロン株が大流行するなど、この先も収束する兆しは見えない。
そんな先が見えない状況に海老蔵さんもすっかりやる気を削がれてしまったといいます。最近では冗談まじりに『勸玄だけ襲名すればいい……』と自暴自棄になることもあるそうです。自分は7歳で新之助を継いでいますからね。
また、ここ2年で歌舞伎座の公演に一度しか出演しないなど、松竹とも距離を置いているといいます。歌舞伎界をリードする市川宗家の代表としての自覚をもう少し持ってくれるといいのですが……」(前出・歌舞伎関係者)
歌舞伎界の一大イベントとなる“團十郎”襲名はいつの日にーー。