4月より多くの視聴者を楽しませている春ドラマ。各作品に豪華な出演者が顔を揃え、視聴者からの関心も高い。6月に入り終盤に迫るなか、期待に応え、勢いを保ち続けている作品はいったいどの作品なのか。
そこで本誌は、春ドラマで「見るのを続けている作品」についてアンケートを行った(5月17日〜5月24日)。
注目度の高い作品がそろった中、見事「見るのを続けている作品」上位に選ばれたのは……?
第3位となったのは、『元彼の遺言状』(フジテレビ系)。お金と勝ちにこだわる敏腕弁護士を演じる綾瀬はるか(37)が、元彼の「僕の全遺産は僕を殺した犯人に譲る」という奇妙な遺言を知り、大泉洋(49)演じる作家志望の謎の男とタッグを組む。次々と事件を解決していくが、この謎の男はいったい誰なのかーー。主役級俳優がタッグを組んだ異色のリーガルミステリーである。
《大泉洋のキャラクターが面白く、謎めいているので気になる》(20代女性/パート)と、大泉洋演じる謎の男・篠田の存在に興味をもつ人が多かった。
また、《脚本の面白さが群を抜いていると思う》(50代女性/会社員)といった、脚本の面白さに惹かれているという意見も。見続ける視聴者の間では、後半戦で盛り上がりを見せる脚本への評価が高く、大泉の演技を称賛する声も多かった。
続いて第2位となったのは、人気ドラマシリーズ『家政婦のミタゾノ』(テレビ朝日系)。松岡昌宏(45)演じる女装した大柄な家政婦・三田園薫(通称:ミタゾノさん)が派遣された家庭での仕事を完璧にこなしながら、その家にはびこる「根深い汚れ」も暴き、再生させるという独特かつ痛快なストーリー。
前シリーズから継続して見ている視聴者が多く、《ストーリーが凄く面白くてシーズン1から番組を拝見してる》(40代女性/無職)、《期待を裏切らない。時事もオマージュも秀逸》(30代男性/会社員)などと好評。《毎回のパターンながら楽しい、家事のワンポイントが役に立つ》(30代女性/公務員)と、毎回紹介されるミタゾノの家事スキルや一話完結の見やすさも支持されているようだ。
2016年から始まり今期で第5シリーズ目となるが、時事的な社会問題を反映させながら暗くならない、役にも立つ、という構成が視聴者を飽きさせないのかもしれない。
そして栄えある1位に輝いたのは二宮和也(38)主演ドラマ『マイファミリー』(TBS系)。
二宮演じるゲーム会社の社長は妻と小学生の娘を持つ父親で、外から見れば幸せな三人家族。しかしある日その娘が誘拐事件に巻き込まれてしまう。
娘を取り返すには、犯人から警察を介入させずに多額の身代金を渡すという条件が。人生最悪の事態での家族の絆、人間関係を描いたノンストップファミリーエンターテインメントだ。
警察を振り払い、多部未華子(33)演じる妻や親友たちと力をあわせ娘を救い出すも、同一犯による別の誘拐事件が続いていく展開で、視聴者を驚かせた本作。《先の読めない展開に1週間が待ち遠しく、緊迫する中に家族のほっこりするシーンや、感動的なシーンもあり、毎週泣いたり笑ったりハラハラドキドキ楽しみ》(50代女性/医療関係者)とストーリーを絶賛する声が集まった。くわえて、《久しぶりのニノのドラマ 自然な演技がいい!多部ちゃん、いつまでも可愛いけれど、ちゃんとお母さん役がハマってて、何もかもがいい!》(50代女性/会社員)とキャストの演技も好評である。昨年実生活でも子供が誕生した二宮・多部の二人が演じる自然な家族に巻き起こる、前代未聞のストーリーが視聴者を魅了しているようだ。
最終結果はこちら。
【春ドラマの中で、見るのを続けている作品は?】(複数回答可)
1位『マイファミリー』:30.6%
2位『家政夫のミタゾノ』:29%
3位『元彼の遺言状』:25.8%
4位『悪女(わる)〜働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?〜』:21.8%
5位『持続可能な恋ですか?〜父と娘の結婚行進曲〜』:21%
5位『恋なんて、本気でやってどうするの?』21%
物語の最終回に向けてより視聴者の関心は高まるばかり。最後まで視聴者の期待を裏切らず、楽しませてくれるのはいったいーー。