「どんなときも明るく、『大丈夫、大丈夫』って。全部プラス思考というか、マイナス思考ゼロみたいな」
妻の“好きなところ”についてそう語っていたのは、シンガー・ソングライターの藤井フミヤ(59)。
彼は6月18日放送のトークバラエティ番組『人生最高レストラン』(TBS系)にゲスト出演し、チェッカーズ時代の秘話や妻とのなれそめなどを明かした。
「福岡県久留米市出身のフミヤさんと奥さんのA子さんが知り合ったのは2人が高校1年生のときで、18歳から交際をスタートしたそうです。挙式したのは’90年6月29日、秋篠宮さまと紀子さまのご成婚と同じ日でした。
交際を始めてから42年、結婚してから32年という藤井夫妻ですが、その絆の強さに、番組の共演者たちも感嘆の声をあげていました」(芸能関係者)
特に共演者たちを驚かせたのは、フミヤのこんな告白だった。
「(妻と)手はね、つなぐのはなんかふつうですね。いまやこのくらいになると、足元も危ないっていうのもあるしね」
この7月で還暦を迎えるフミヤだが、とてもそうは見えないさわやかな笑顔を見せていた。
フミヤの仕事関係者は、夫妻の関係についてこう語る。
「A子さんはデビュー前から支えてくれた、いわゆる“糟糠の妻”です。一時期はフミヤさんの事務所の代表取締役も務めていました。当時は、まだ高額納税者も公表していましたから、A子さんの名前も“フミヤ夫人”として新聞に載っていたのです。
ちなみに’00年度のおもな著名人の納税額ランキングですと、A子さんは、藤圭子さんと、北野武さんの元夫人・幹子さんの間になっています。いつのころからかフミヤさんはA子さんを“幸運の女神”として信仰に近いような気持ちを抱くようになったようです」
フミヤによれば、国鉄に就職していた彼が、上京してチェッカーズとしてデビューし、さらにブレークできたのもA子さんのおかげなのだという。彼はインタビューで次のように語っている。
《俺、神とか超能力とかあまり信じないほうだけど、彼女に関しては目に見えない運命の力みたいなもんを感じるよね。(中略)彼女が東京の学校に通っていたからね。デビューするってことより、彼女を追っかけて東京へ行ったってほうが正解かな。でも東京へ行って1年後にはチェッカーズでデビューしちゃってたんだ、俺。もし、あのとき彼女を追って東京へ行ってなかったら、今ごろどんな人生送ってたかな》(『MINE』’01年1月号)
超人気アイドルだったフミヤだが、結婚について後悔したことはないようだ。
「’88年にシブがき隊を解散して、しばらくした後、布川敏和さん(56)が当時交際していた、つちやかおりさん(57)との結婚を悩んでいたそうです。2人で新婚当時のフミヤさんの自宅を訪れると、こんなアドバイスをしてくれたのだとか。
『俺を見てみろよ。アイドルなのに結婚したって、女のコのファンもついてきてるだろ。もうアイドルだから結婚できないなんて時代じゃないんだよ』
その言葉に背中を押されて、布川さんは結婚を決断したのです」(芸能プロダクション関係者)