切ない恋愛模様を丁寧に描き、TVerでの再生回数が歴代最高となるなど大きな盛り上がりを見せている川口春奈(27)主演のドラマ『silent』(フジテレビ系)。
11月3日に放送された第5話のあるシーンが話題を呼んでいる。
鈴鹿央士(22)演じる恋人の湊斗から別れを告げられた主人公の紬(川口)。破局後、ハンバーグを作っている最中に湊斗から電話がかかってくると、紬は今まで伝えきれなかった湊斗への思いを吐露する。「うん」「うん」と涙ながらに優しく相槌を打つ湊斗。最後に紬は「好きだったよ、戸川くんのこと、好きだったよ。この3年間、ずっと好きだった人だよ」と伝え、2人は改めて別れを選ぶ――というシーンだ。
破局したばかりの、まだ恋人としての記憶も鮮明な2人の微妙な距離感。川口と鈴鹿のリアルな演技は、視聴者の涙を誘った。
「通常、電話で会話するシーンは実際に通話するのではなく、別々に撮影したものを組み合わせることがほとんど。俳優2人分のスケジュールを同時に押さえるのは大変ですし、撮影隊の数も限られていますからね。しかし、『silent』のこのシーンはあまりに間が完璧で、『どうやって撮ったのか』と話題になっていたんです」(ドラマ制作関係者)
11月4日、この疑問に答えるかのように同番組の公式Twitterがメイキング画像をアップした。
《ハンバーグを作っている最中にかかってきた、湊斗からの電話 このシーンは、セットの2箇所に撮影クルーを分け、実際にふたりが通話した状態で撮影されました これは、スタッフが確認するモニターを撮影した1枚です》
この投稿を引用リツイートし驚きの声をあげたのが、ドラマ『真犯人フラグ』(日本テレビ系)も手掛けた脚本家・高野水登氏だ。
《ありえないありえないもはや気ィ狂ってる。#silent 第5話の電話シーン、マジで電話して撮ってたの!?(そもそもドラマの電話シーンが本当に電話してることなんてまず無い!)別のセットに2チームの撮影隊!?しかもあの長回しだから1ミスで全部おじゃんよ!?風間監督の狂気的な魔法だ…!》
同業者ですら「ありえない」と驚愕する『silent』の演出。これを受け、ネット上では「見返したくなった!」との声が上がっている。第5話の見逃し配信も、記録的な再生数となりそうだ。