■予定を狂わせたメンバー休養やコロナ
しかし、デビュー5カ月後の’18年11月に、パニック障害の治療でメンバーの岩橋玄樹(25)が休養へ。
「岩橋さんは回復が順調でなく、なかなか戻ってこられませんでした。その間、キンプリには冠レギュラー番組の話なども持ち上がったこともありましたが、彼らは岩橋さんが帰ってくることを信じ続けたのです」(芸能関係者)
しかし岩橋は、復帰がかなわず、’21年3月にグループを脱退。その後、キンプリの冠レギュラー番組が始まったのは今年1月だ。
「思うように活動できなかったことが、勢いを削いだことは否めないでしょう」(前出・芸能関係者)
また、コロナ禍も彼らを阻んだ。
「勢いに乗り始めた時期に、コロナ禍に突入してしまい、いろいろな活動が止まってしまいました。その一方で、ここ数年、Snow Man、SixTONES、なにわ男子など、世代の近いグループが立て続けにデビューし、人気を高め始めていることも、彼らを焦らせたのではないでしょうか。特に先日はTravis Japanが世界デビュー。これにも思うところはあったでしょう」(前出・芸能関係者)
あるテレビ誌記者は証言する。
「ここ数カ月、彼らから“世界進出”という言葉を聞く機会は少なくなっていたように思います。世界よりも目の前の仕事を大事にする方向にシフトしたのかなとは感じていましたね」
そんな状況に目標とのギャップを感じてしまったのが、今回脱退を決めたメンバーだったようだ。
「特に平野さんは世界進出への思いが強かったぶん、葛藤していたようです」(前出・芸能関係者)
脱退発表にあたり、ジャニーズファミリークラブのサイトで公開された動画では、5人それぞれが思いを述べている。
「永瀬さんと髙橋さんは、ほかの3人の決断を尊重するとしたうえで、“キンプリを守ることがジャニーさんへの恩返しになる”と、2人で頑張っていく決意を話しました」(前出・スポーツ紙記者)
平野は動画でこう話した。
「改めて自分の年齢と向き合ったときに、グループのそれぞれの活動方針を踏まえたうえで全力で取り組んだとしても、(海外進出には)もう遅いなと感じてしまい目標を失い、今回の決断に至りました」
一方で、平野はアイドルでいることへのこだわりがなかったのでは、と話す彼の知人もいる。
「キンプリは、王道アイドル路線、王子様路線でデビューしました。平野さんはその路線に戸惑いを感じていたようです。彼自身はアイドル的人気を保つことには固執していません。『20代半ばで結婚したい、30歳まで待てない』という話もしていました」
脱退を決断したいま平野は――。
「もう“王子様”は卒業してもいいと考えているのでしょう。最近は、すっきりした表情に見えました」(前出・平野の知人)
平野の脱退、退所日はデビュー5周年を迎える前日。5年限りになった“王子様”平野を見られるのは、あと半年だ。