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「放送は残り1カ月ですが、公暁は終盤のキーパーソンの一人です。3代目鎌倉殿・実朝の暗殺に深く関わっていきます」(テレビ誌記者)

 

物語も佳境に入った大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK)。公暁を演じて話題になっているのが、佐藤浩市(61)の長男・寛一郎(26)。本作が大河ドラマ初出演だ。公暁は北条家の刺客によって殺された2代目鎌倉殿・頼家の息子。“父の仇討ち”に執念を燃やす。

 

「浩市さんも『鎌倉殿』に上総広常役で出演。頼朝の粛清で殺された悲劇の武将の役でした。“父の仇を討つ”役どころを寛一郎さんに与えるのが、脚本家の三谷幸喜さん(61)の憎いところですよね」(前出・テレビ誌記者)

 

故・三國連太郎さん(享年90)を祖父にもつ寛一郎。幼少期には三谷との親子三代の逸話もある。

 

「寛一郎さんが小学校を卒業する際、謝恩会で保護者が出し物をする機会があったそうです。そこで浩市さんと三國さんが2人で朗読劇をやったそうなんですが、その脚本を書いたのが三谷さん。浩市さん自らお願いをしたそうです。なんとも豪華ですが、寛一郎さんは“恥ずかしいから、やめてほしいと思っていた”と話していました」(スポーツ紙記者)

 

20歳で俳優デビューし、新人賞を受賞するなど着実にキャリアを積んできた寛一郎。しかし佐藤はデビュー前には厳しい言葉をーー。

 

「浩市さんは寛一郎さんに“お前は愛情を受けているから役者はダメかもな”と言ったことがあったそうです。愛情に恵まれていないほうが深い表現ができるのではないか、という考えがあったためです。そのせいで、寛一郎さんはギリギリまで役者になりたいという夢を言い出せなかったといいます」(芸能関係者)

 

佐藤は“甘い父親”ではない、と彼の事務所関係者も語る。

 

「仕事に関して、浩市さんは息子のために何かをするということはありません。親子で別々の事務所に所属したのも互いの甘えを許さないため。いち役者として切磋琢磨しようという意識があるんです」

 

息子に干渉しないという方針の一方で、“芝居”が父子の共通の話題になっているともいう。

 

「2人で映画を見に行くこともあるとか。寛一郎さんはふだんの浩市さんとの会話から自然に俳優としての在り方を学んでいるようです。現場に台本を持ち込まないようになったのも、浩市さんを見習ってのことだと話しています」(前出・スポーツ紙記者)

 

『鎌倉殿』は“入れ違い共演”だが、佐藤は息子との共演に前向き。

 

「’19年には映画で同一シーンで共演していました。浩市さんは、三國さんとの共演回数が少なすぎたと後悔しており、寛一郎さんとは数年に一度くらいは共演してもいいと考えているようです。浩市さんは、寛一郎さんの出演作を見ているとも話していましたよ」(前出・芸能関係者)

 

これから数週間は“上総介”もテレビの前で鎌倉殿への“仇討ち”に見入っていることだろう。

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