デビュー当時のとんねるず 画像を見る

住んでいた場所は違っても、年齢が近ければ「そうそう! わかる」って盛り上がれるのが、青春時代に話題だったバラエティ番組の話。活躍する同世代の女性と一緒に、“’90年代”を振り返ってみましょうーー。

 

「’80年代後半から’90年代にかけ、とんねるずはテレビ界を席巻しました。なかでも、フジテレビのバラエティ黄金期を支えたといっても過言ではないでしょう。とくに石橋貴明さんは、それまでの常識とはかけ離れた言動や行動をとる当時の若者、『新人類』(流行語)を象徴するような存在でした」

 

そう話すのは、世代・トレンド評論家の牛窪恵さん(54)。

 

石橋貴明と木梨憲武は、’82年に『お笑いスター誕生!!』の出演を機にデビュー。コンビ名も「とんねるず」とした。

 

「本格的に売れたのは『夕やけニャンニャン』(’85~’87年)や『オールナイトフジ』(第2期’83~’91年、ともにフジテレビ系)に出演してから。観覧客を相手にノリで乱闘したり、若い女性アイドルにエッチな質問をしてみたり、目上の人にもズバズバモノを言ったりと、大人が顔をしかめるような新人類ぶりが若者の支持を集めました」

 

番組の企画力にも目をみはるものがあった。

 

「恋愛至上主義だったバブル時代に放送された『ねるとん紅鯨団』は秀逸。素人の性格と特徴を絶妙な言葉でスパッと言い当てる能力が高く、意中の女性に告白する男性出演者にとって、頼れる兄貴的な存在となっていました」

 

■面白ければ“なんでもアリ”が学校の「笑い」を独占

 

芸人の枠にとどまらず、歌手、俳優としても注目された。『情けねえ』(’91年)で日本歌謡大賞を受賞し、子どもたちの間で大人気となった『ガラガラヘビがやってくる』(’92年)はミリオンセラーを記録。マルチタレントの元祖であるビートたけしを彷彿とさせる存在に。

 

さらに『とんねるずのみなさんのおかげです。』では、『仮面ライダー』や『北の国から』、トレンディドラマのパロディコントが人気に。若き日の松嶋菜々子が下ネタコントに登場したことなどは、今でも語り草だ。

 

「女性タレントをきわどいコントに起用する手法は、その後のバラエティ番組へ影響を与えました。また、人気の芸能人ばかりでなく、世間的には無名の番組スタッフのモノマネをしたり、業界ネタや業界用語でちゃかしたりして笑いにする内輪ネタも、とんねるずが得意とするところ。悪ノリにも受け取られますが“楽しくなければテレビじゃない”という当時のフジテレビのノリがあったからこそ、成立したのかもしれません。舞台や営業で鍛えられた芸人とは異なり、“なんでもアリ”だったテレビによって成長したスターといえるでしょう」

 

【PROFILE】

牛窪恵

’68年、東京都生まれ。世代・トレンド評論家でマーケティングライターとして『ホンマでっか!?TV』フジテレビ系)など多数の番組で活躍

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