NFT販売している古塔氏のページ(画像はOpenSeaのサイトより) 画像を見る

今年“トレパク疑惑”が物議を醸したイラストレーターの古塔つみ氏。

 

もともと古塔氏は人気音楽ユニット「YOASOBI」のキービジュアルなどを手がけ、若者を中心に広く支持されていた。ところが1月28日、YouTuber・コレコレの行ったライブ配信で「写真家らの作品をトレースしたような跡がある」とのタレコミが。

 

その後、ネットを中心に「古塔氏の発表してきた作品には、他者の写真や作品画像をトレースして盗作(パクリ)したようなものが複数ある」という“トレパク騒動”が起こった。

 

2月3日、古塔氏はTwitterで《引用・オマージュ・再構築として制作した一部の作品を、権利者の許諾を得ずに投稿・販売してしまったことは事実です》との声明を発表。いっぽうで《写真そのものをトレースしたことはございません。模写についても盗用の意図はございません》《クライアントワークは全てオリジナル作品です》とも綴っていた。

 

その際、《真摯に対応して参ります》とも述べていた古塔氏。しかし2月5日、YouTuberのコレコレは生配信で「企業に対する謝罪文で、『ネット上の憶測には惑わされないようお気を付けください』と書かれている」と明かしている。

 

「騒動によって古塔氏はTwitterを停止し、今後はInstagramのみで発信していくと発表しました。幕引きを図ろうとしたのでしょうが、その後もアパレルブランド『ANARC』のTシャツやパーカーに提供したイラストに描かれているバイクが、大友克洋氏の人気漫画『AKIRA』に登場する主人公・金田のバイクに酷似しているとの指摘が相次ぎました。

 

さらに古塔氏は音楽雑誌を出版する『ロッキング・オン』が手掛けるアパレル商品に、“頭にギターを乗せている女性”のイラストを提供していましたが、騒動がキッカケとなり『女性ギタリストがTwitterに投稿した写真を左右反転にして描いたのでは』と疑問視されることに。企業は商品を販売停止にするなど、対応に追われることとなりました」(広告関係者)

 

そんな古塔氏が復活の狼煙を上げたのは、騒動から半年後となる8月8日のこと。Instagramに15回連続で白一色の画像をアップした後、「新しいスタジオを立ち上げた」などと英語で投稿したのだ。それ以降、騒動に言及することなく作品を次々とアップしている。

 

さらに現在、古塔氏は「OpenSea」というNFT(代替不可能なトークン)のオンラインマーケットプレイスで、作品をオークション形式で販売している。「“SHiELD:AGE“ by Cotoh Tsumi」と名付けられており、その作品数は3333。ヘルメットを被った男女のバリエーション違いの絵が並んでいる。

 

各作品の販売金額はまちまちだが、1番高いもので19.99ETH(イーサリウム。NFTで利用される通貨)。1ETHが17万1922円(12月13日1時時点)なので、計算すると約343万円になる。

 

古塔氏の復帰に対して、Twitterでは《古塔つみ、しれっと復活してNFT売ってるんか》《古塔つみ氏NFT売ってるの…倫理観どうなってるんだ…》と厳しい声も上がっている。“トレパク騒動”のイメージ払拭は、なかなか難しそうだ。

出典元:

WEB女性自身

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