NHK紅白歌合戦を辞退したと報じられている松田聖子(60)。愛娘の神田沙也加さん(享年35)急逝から1年が過ぎたが、いまだ“完全復活”までには至らないようだ。
そんな彼女が今年開催した全国ツアーの様子を映像化したDVD『Seiko Matsuda Concert Tour 2022 ”My Favorite Singles & Best Songs” at Saitama Super Arena』が12月14日に発売された。沙也加さんのデビュー曲『ever since』を歌い、涙ぐむ聖子の様子も収録されている。
デビューから聖子を知るカメラマンのYAHIMONときはるさんは語る。
「DVDで改めて拝見し、オープニングからかなり気合が入っていたなと感じました。ファンの意表を突く”ギタリスト・聖子”として登場し、『チェリーブラッサム』から始まる選曲が素晴らしいです。
『ever since』のシーンでは、最後まで歌い切ってから涙を流され……。聖子さんなりの沙也加さんに対する想いを歌にして届けたのだろうと思います」
じつはこのDVDと同日に、沙也加さんの追悼ベストアルバム『LIBERTY 〜memorial〜』、『MUSICALOID #38 Curtain Call!』も発売。“未発表曲”も収録され、話題を呼んでいる。
YAHIMONときはるさんが続ける。
「この同日発売は聖子さんの希望だったと聞いています。“サヤの歌は生き続けているから……”と言う聖子さんは、少しでも沙也加さんの歌声をファンの人に届けたいのです。
聖子さん自身も沙也加さんのアルバムを毎日のように繰り返し聞いていて、“私には歌えない世界観を持っていてやっぱりサヤはすごい”と絶賛しているそうです。
特に、キャラクターになりきった沙也加さんは誰にもまねできない歌唱をしています。『アナと雪の女王』以外の楽曲でも、鳥肌が立つほど魅力的で、引き込まれました」
一周忌で実現した“親子共演”は、聖子自身にも前へ進む力を与えているようだ。