■『自分が出演して、息子の番組が成立するなら……』
そんな三枝子さんだが、実は’21年5月に「神経内分泌がん」という希少がんで亡くなっている。そのため、冒頭の『アンガールズのジャンピン』で相方の山根良顕(46)から、墓前に報告したかと問われると、田中は「したした」とコメント。すると、山根は「お母さんも喜んでろうよ。天国でやっとホッとして成仏できるよ」と話していた。
「田中さんは『大学院に行く』と嘘をついて、上京。その後、芸人をしていると伝えたとき、三枝子さんは思わず『なんで?』といって膝から崩れ落ちて泣いたそうです。田中さんは広島大学に一浪して入学し、卒業時には就職の内定も決まっていたのに、それを蹴ってまで上京。なのに、芸人で生きるという道を選んだことに悲しみと心配が入り混じったのでしょうね」(広告関係者)
母の反対を乗り越えた田中は、売れっ子芸人として引っ張りだこだ。
「’22年4月からは冠番組『呼び出し先生タナカ』(フジテレビ系)がスタート。そして結婚もし、公私ともに充実した毎日を送っています。それこそが、今は亡き美枝子さんへの最高の親孝行といえるでしょう。
もともと三枝子さんはテレビ出演に対して消極的でした。でも、『自分が出演して、息子の番組が成立するなら……』と考えていたといいます。田中さんもその気持ちを理解していたので、亡くなった後も感謝の気持ちでいっぱいだそうです」(前出・広告関係者)
田中の結婚には立ち会えなかった三枝子さん。それでも、“田中家”をこれから天国で見守っていくことだろう。