2月26日に放送された報道番組『サンデーモーニング』(TBS系)。今月13日に亡くなった漫画家・松本零士さん(享年85)の特集が組まれたが、出演者たちの“勉強不足”が露呈する事態になり波紋を呼んだ。
番組企画「風をよむ」のコーナーでは、“戦場漫画”を描いてきた松本さんが作品に込めた反戦の思いをVTRで紹介。司会者の関口宏(79)は、「松本零士さんの作品っていうのは50代前後かな? 一番大きく影響を受けているのは」と出演者たちに問いかけた。
しかし、ほとんどのコメンテーターが松本さんの作品を「知らない」と打ち明けたのだった。
法政大学前総長の田中優子氏(71)は、「本当にもう世代が違うので見てないんですけども、でもこういう風に伺っていると、まず戦場の体験者も、それから戦場の体験を聞いて育ってきた世代もどんどんいなくなってきているということなんですね」とコメント。その上で、「このような聞いたことをきちんと作品に残してくださることはとても貴重で、それを私たちは受け継いで見ていかなきゃならない、読んでいかなきゃならない」と主張した。
次にコメントを求められた元外務事務次官の藪中三十二氏(75)は、「まったく恥ずかしいんですけども、無知で、見ても読んでもいないんですね」と告白。「イメージだけは正に戦艦ヤマトの、何となく戦争に関係する、そこにロマンを見出しているのかなと誤解してたんですけど、今の話を聞いて全くそうじゃない、戦争はやってはいけないんだというメッセージですね」と語った。
さらにNPO法人WELgee代表の渡部カンコロンゴ清花氏(31)も、「私もお名前ぐらいしか存じ上げていなくて。でも(番組で)扱うって聞いたので、昨日の夜にスマホのアプリで試し読みを読み始めたら本当に面白くって。どんどん課金しながら、そのまま朝を迎えてしまった」と明かしていた。