「西島さんと石田さんがそろうと阿吽の呼吸でやり取りをするので、現場が一気に和みます。やはりあの『あすなろ白書』の強い絆ですかね」(テレビ朝日関係者)
西島秀俊(51)が主演連ドラ『警視庁アウトサイダー』(テレビ朝日系)で、石田ひかり(50)と『あすなろ白書』(フジテレビ系)以来、30年ぶりとなる共演を果たした。30年たっても息がピッタリな理由を、西島は石田との対談取材で、こう明かしている。
《実は「あすなろ会」というのをちょこちょこ開催していたんです。(中略)大学生が同窓会で会う時の会話と変わらない。ひかりちゃんはあの作品見たよとか、よくメールくれるね》(『日刊スポーツ』2月13日付)
『あすなろ白書』といえば、’93年10〜12月に放送された「月9」を代表する名作だ。平均視聴率27%、最高視聴率31.9%を記録した。主演は、なるみ役を演じた石田と、掛居役を演じた筒井道隆(51)。そして木村拓哉(50)、鈴木杏樹(53)と西島の5人が、劇中の大学生サークル「あすなろ会」のメンバーだった。
「『あすなろ会』の5人が大学生から社会人となり大人の階段を上っていく姿をノスタルジックに描き社会現象になりました。特に、なるみにフラれて『俺じゃダメか……』とため息を漏らした取手役の拓哉さん、そして掛居に思いを寄せるLGBTの松岡役の西島さんが一躍、人気となったドラマでもありました」(当時の番組関係者)
このドラマのプロデューサーは、後にフジテレビ社長となる亀山千広氏だった。’19年秋のイベントで、亀山氏は撮影当時の思い出をこう振り返っている。
「『あすなろ会』仲よし5人組のために、大学のオープンセットを作っちゃいました。余談ですが、当時LGBTの男子がゴールデンタイムの連続ドラマに登場することはほとんどなく、その描き方を西島君とよく相談していたことを懐かしく思います」