年末にはクリスマスディナーショーを開催すると発表している聖子 画像を見る

「マスクをしていたので目立ちませんでしたが、聖子ちゃんが店内に入ってきたので驚きました。スタッフのような男性2人と一緒だったので、仕事の打ち合わせでしょうか。店内には1時間半ほどいました」(一般客)

 

9月上旬、東京都内の高級住宅街。チェーンのコーヒーショップで目撃されたのは松田聖子(61)。

 

9月3日に全国ツアーを終えたばかりだった。

 

「今回のコンサートでは、歌やダンスだけでなく、ピアノやギターの演奏も披露。さらにドラムをたたきながら歌うパフォーマンスもあり、ファンは驚きながらも歓声を上げていました」(音楽関係者)

 

変わらぬ魅力でファンを引きつけたが、冒頭の客によると、目撃された聖子の姿は少し変化していたようで……。

 

「しばらくテレビで見かけないうちにやせたように見えて……。元気でいてほしいですが、心配です」

 

’21年12月に愛娘・沙也加さん(享年35)が亡くなって以来、聖子はテレビに一切出演していない。

 

「各局の音楽番組が聖子さんにオファーを出していますが、すべて断られています。

 

コンサートやディナーショーは精力的に開催しているので、歌手活動への情熱がついえたわけではありません。

 

しかし悲しみがまだ癒えないなかでは、聖子さんを励まし、一緒に悲しんでくれるファンの前でしか歌えないという状況のようです」(テレビ局関係者)

 

前出の音楽関係者は言う。

 

「沙也加さんが亡くなってからのコンサートで、聖子さんが沙也加さんの楽曲を涙ぐみながら歌ったこともありました。

 

しかし、今回のツアーでは沙也加さんの曲はありませんでした。亡くなってまだ2年ですから、前向きな気持ちと悲しみとが、交互にやってくるような状態なのかもしれません」

 

いっぽう、聖子の元夫で沙也加さんの父・神田正輝(72)は、沙也加さんが亡くなった直後から気丈にもテレビ出演を続けている。

 

「沙也加さんが急死した1週間後、神田さんは『朝だ!生です旅サラダ』(ABCテレビ・テレビ朝日系)の生放送に出演し、『僕は元気ですよ』とコメントしていました」(前出・テレビ局関係者)

 

ところが神田も聖子と同様に、やせた姿が心配されている。

 

「神田さんの仕事は現在、『旅サラダ』のみ。メディアの取材に対し、神田さんは『ファスティング(断食)をしているから」と答えて“重病説”は否定しましたが、週1回の生放送のたびに、すっかりこけた頰に視聴者から驚きや心配の声が上がっています。

 

確かに、体がひとまわりもふたまわりも小さくなったように見えます」(前出・テレビ局関係者)

 

本誌は7月下旬、『旅サラダ』出演のため羽田空港の搭乗口に向かう神田を目撃。気温35度を超える猛暑にもかかわらず、七分丈のカーディガンを羽織っていたー―。

 

聖子と神田の“同時激やせ”が心配されるなか、沙也加さんの三回忌が3カ月後に控えている。

 

終活カウンセラー協会代表理事の武藤頼胡さんはこう語る。

 

「三回忌とは本来、死と向き合うことで故人を供養し、自分を納得させていく機会です。

 

ただ、“親は子供より先に死ぬもの”と思っていたのに、子のほうが先に逝ってしまうと、なかなか気持ちの整理はつきづらいもの。亡くなってから何年たっても、悲しみが完全に癒えることはないという遺族も少なくありません」

 

歌手にとって12月といえば、『NHK紅白歌合戦』の季節だが、

 

「聖子さんは’21年に沙也加さんの訃報を受けて辞退して以降、『紅白』に出場していません。’22年もNHKはオファーを出しましたが、断られました。

 

今年もオファーを出してはいますが、現状、反応はありません」(前出・テレビ局関係者)

 

聖子にとって『紅白』は、愛娘と密接に結びついたものになっているようだ。

 

「もともと『紅白』のステージは、親子共演したこともある思い出の場所です。

 

『紅白』に出るとなれば、必然的に沙也加さんの不在をより一層強く感じることになるのです。だからこそ聖子さんは、“出たくても出られない……”という心境でいるようです」(前出・テレビ局関係者)

 

そんな聖子を癒すものが。

 

「コンサートでも披露していたドラムです。’21年の楽曲『私の愛』のMVでもドラムをたたきながら歌う姿を披露していましたが、本格的に始めたのは昨年からだそうです」(前出・音楽関係者)

 

そのきっかけはやはり、沙也加さんの死だった。

 

「沙也加さんの死後、聖子さんは悲嘆に暮れて何も手につかず、自宅にこもりきりの日々が続いていました。

 

そんなとき、スタジオで何げなくたたいたドラムが気分転換になったそう。悲しみを紛らわすかのようにドラムをたたき続けた結果、大勢のファンの前で披露できるまでに上達したようです」(前出・音楽関係者)

 

前出の武藤さんは言う。

 

「三回忌だからといって、無理に区切りをつける必要はありません。ただ、死に向き合い、見つめていくことが大切です。それが故人の供養にもつながるのです」

 

喪失感を紛らわすかのように、仕事に没頭する聖子と神田。2人の晴れやかな表情がまた見られるように祈るばかりだ。

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