10月期のドラマが続々とスタートし、12日に第1話が放送された『いちばんすきな花』(フジテレビ系)も注目を集めている作品の一つだろう。
多部未華子(34)、松下洸平(36)、今田美桜(26)、神尾楓珠(24)が“クワトロ主演”し、“男女の間に友情は成立するのか?”をテーマに男女4人の友情と愛情を描くドラマだ。
昨年に社会現象を巻き起こした『silent』(フジテレビ系)を手がけた脚本家の生方美久氏と村瀬健プロデューサーが再タッグを組み、放送前からSNSで期待の声が上がっていた。
村瀬プロデューサーが《“男女の間に友情は成立するのか?”この永遠のテーマをいつかドラマにしたい。ずっとそう思っていました。でも、これは物語化するのが非常に難しいテーマなんです》とコメントを寄せているように、主人公を演じる俳優たちの価値観も様々だ。
各メディアによれば10日に行われた完成披露試写イベントでは、「男女の友情が成立するか?」との話題で多部、松下、今田、神尾がそれぞれ持論を述べたという。
まず多部は「私は取材の時に“しない”と答えています」とした上で、「大親友と呼べる男性の友達もいるので、ケースバイケースだと思います」と回答。松下は過去の取材で「すっごい曖昧な感じで逃げた(笑)」としつつ、「同世代や年齢の近い男女では難しいと思いました」と語ったとのこと。
反対に「成立する」と答えたのは、今田と神尾。今田は「同じ価値観の男女なら“する”と思います」とし、神尾は「大人になって世界が広がっていろいろな方の話を聞いたり、見たりしていると“あり得るな?”となりました」と述べたという。
実際に主人公4人に近い世代は、どのように考えているだろうか? そこで本誌は全国15歳~30代の男女それぞれ500人を対象に、WEBアンケートツール「QiQUMO」を使って調査を実施。本記事では、女性500人のアンケート結果を紹介する。
「男女の友情が成立しますか?」との質問に「成立する」と答えた女性は60.8%で、「成立しない」との回答は39.2%。半数以上が「成立する」と考えているようだ。
まず「成立する派」の回答では、《性別に関係なく個人の性格によると思う》《性別はどうでもいいから》との意見が多かった。
また自らの経験が価値観に影響を与えている場合もあり、次のような声もあった。
《職場に、お互い既婚者だが仲の良い人を知っている》
《お互い彼氏、彼女がいなかったクリスマスに2人で旅行(サイパンにダイビングライセンス取得)にいっても同性の友人と同じように過ごせた》
《今、3年ぐらいの付き合いでお互い、恋人の話が出来るぐらいの良い友達がいるから》
ほかには、“男友達の方が話しやすい”といった声も。
《自分が男友達の方が付き合いやすく話しやすい》
《女友達と話すときよりも男友達と話すときのほうがいろんな愚痴や話をすることができる》
《絶対本能的に恋愛対象にならない男友達がいると思う!女性より相談しやすいこともある》
いっぽう「成立しない派」の回答には、《ふとした時に一線を越える》《仲良くなりすぎると恋愛関係になってしまう》と関係性の変化を指摘する声が多かった。
実際に「男女の友情は成立する」と考えていたが、経験によって価値観が変わったという声も。
《今まで男友達だと思ってた人に告白された》
《どちらかが少なくとも友達以上の感情があることが多いと思うから。自分自身も友達としてみられなかった場合や逆の場合があった》
《ある一定までは男女の友情が存在したとしても、どこかで崩れてしまうことが多々あるため、結局は友情として認識できなくなってしまった》
《成立すると思っていたけど、実際に関わっているとそうじゃなくなっていた》
果たしてドラマでは、どのように“永遠のテーマ”が描かれるだろうか。