「TBS局内でも『水曜日のダウンタウン』の『名探偵津田』シリーズは、『第48回放送文化基金賞』で最優秀賞を受賞したおぼんこぼんさん仲直りシリーズ以来の“名物企画”だといわれています」(制作関係者)
「名探偵津田」とは、ダイアンの津田篤宏(47)が“主役”となったバラエティ番組『水曜日のダウンタウン』(TBS系)の企画「犯人を見つけるまでミステリードラマの世界から抜け出せないドッキリ、めちゃしんどい説」から発生したキャッチフレーズだ。テレビ誌記者はこう語る。
「もともとこのドッキリは今年1月に放送されました。架空のロケで不自然な殺人事件が発生。ドッキリだと気付いた津田さんが、仕掛け人の出演者たちのサポートをどうにか得ながら、いやいや事件解決に挑み、最後は『犯人はお前だ!』とノリノリになって謎解きするものです。第1回放送直後からネット上で大きな話題となり、ラブコールの声に応える形で、続編が11月、2週にまたがって放送されたのです」
続編ドッキリの舞台は、長野県のとある村。今回も津田が渋々と事件解決に乗り出し、同じ日に東京で事件に巻き込まれたみなみかわ(41)が“相棒”として参入。2人で協力しながら事件を解決に導いたのだ。
放送終了後、同番組の演出を手掛ける藤井健太郎氏がX(旧ツイッター)を更新。《世界線を見失ったとこでやっぱり探偵はこの人でしかないんだなと再確認しましたので、またどこかで事件が起こった際には…》と投稿。さらに《2023年は名探偵の年》と記した過去の投稿を引用して《で、まだ終わりじゃないです》と“匂わせ”をしたのだ。
「SNS上では年末の特番化や映画化を求める声が相次いでいました。実は今回の『水ダウ』のコア視聴率(13~49歳男女の視聴率)が4%台で、各局で現在放送されている主要な連ドラのコア視聴率を軒並み上回っていたのです。そのため、局内でも真剣に検討を始めたといいます」(前出・制作関係者)
そんなさなか、悲報が――。
「11月18日、シリーズ第1弾に出演していた“推理を誘導する女性ディレクター”役の女優・井川瑠音さんが31歳の若さで急死したのです。第1弾放送直後、井川さんは『Smart FLASH』のインタビューで『津田さんとも、また共演できるよう、がんばります』と前向きに話していただけに、津田さんのショックは大きかったといいます。
訃報を受け、津田さんはXで《バカな僕を優しくわかりやすくリードしていただきありがとうございました。心よりご冥福をお祈りします》と追悼していました」(前出・制作関係者)
「名探偵津田」シリーズがさらに脚光を浴びることを、天国の井川さんも望んでいることだろう。