《最後に会えて話せて良かった。(中略)88年の人生、お疲れ様でした。(中略)これからも天国から見守っていてね!》
11月下旬、自らのSNSで母親の死を報告したのは、X JAPAN・Toshl(58)の長兄であるK氏だ。現在は海外で生活しているK氏だが、一時期はToshlの個人事務所の社長も務めていた。
Toshlといえば、かつての盟友との“断絶”が再び報じられたばかり。
「10月29日に大腸がんで亡くなったX JAPANのベーシスト・HEATHさん(享年55)のお別れ会が11月28日に行われましたが、Toshlさんは出席はおろか、供花も見当たらなかったと報じられています。バンドのリーダーであるYOSHKIさんとの不仲が尾を引いているとみられています」(スポーツ紙記者)
千葉県出身で、幼稚園からの幼馴染であるYOSHIKIとToshlが中心となって結成されたX JAPANは、日本を代表するビジュアルロックバンドに成長。カリスマ的な人気を誇った。
’97年の解散後は、セミナー主催団体によるToshlの“洗脳騒動”が巷を賑わせたこともあったが、’07年にX JAPANを再結成。団体とも訣別したToshlだったが……。
「’18年9月30日に千葉県・幕張メッセで行われた無観客ライブを最後に、X JAPANは活動休止状態となっています。原因はYOSHIKIさんとToshlさんの金銭面をめぐるトラブルとも伝えられており、再結成は極めて難しい状態です」(前出・スポーツ紙記者)
いっぽうで、Toshlは家族とも絶縁状態にあった。’20年1月、当時施設に入院中だった母親について、本誌がK氏にSNSを通じて取材を申し込んだところ、
《(弟のToshlは)いま何を思っているか、おふくろにもまったく連絡を取らない状況で、こちらからも連絡が取れないのです》
《(弟からは)脱洗脳後、まだ一度も私たち家族に、何の連絡もありません。(中略)生きているうちに、一目おふくろに会いに来てほしいのです》
とのコメントを寄せた。(※当時、Toshlの所属事務所は「Toshlとお母様の間ではいまだに交流があり、面会が途絶えているものではない」と否定)
それから3年が経ち、母親は再会の願いを果たすことができぬまま、この世を去ったという。本誌は再びSNSを通じてK氏に取材を申し込んだ。Toshlが母親の葬儀に出席したかという質問に関しては、
《Toshlは今のところ、何も連絡来ていませんし、もちろんこちら(千葉県)にも来てません。(母の死についての連絡は)直接は出来ていませんが、知っているとは思いますが……》
と回答(12月5日)があった。
かつて、Toshlはインタビューで次のように語っている。
《(セミナーにいたため)長い間父の死を知ることはできなかった。それが今も大きな悔いとして残っています。母や兄とは……現在疎遠な状態です》(『婦人公論』’14年9月22日号)
Toshlが仲間や家族と再び心を通わせる日は訪れるのだろうか――。