新年の幕開けとともにスタートする新ドラマ。現在発表されているラインナップには、アイドル出身の女優が主要キャストを務める注目作品も少なくない。
元AKB48の川栄李奈(28)は『となりのナースエイド』(日本テレビ系)で、民放ゴールデン・プライム帯の連続ドラマ初主演に抜擢。『推しを召し上がれ〜広報ガールのまろやかな日々〜』(テレビ東京系)でも、元モーニング娘。の鞘師里保(25)が地上波連ドラで初主演を果たす。
アイドル時代に発揮した高い表現力を活かし女優転身後も演技に活かしステップアップする人もいれば、芝居というフィールドでは苦戦する人も……。そこで本誌は、全国15歳以上の500人を対象に「演技がイマイチだと思うアイドル女優」を調査。
まず第3位は、現在放送中の『トクメイ!警視庁特別会計係』(フジテレビ系)で主演を務める橋本環奈(24)。
もとは福岡発のアイドルグループ「Rev. from DVL」に所属し、’13年にファンが撮影した写真がネットで拡散。「1000年に1人の逸材」「かわいすぎるローカルアイドル」と話題を呼び、’17年3月のグループ解散後は一気にスターの座へ駆け上がった。
最近では『トクメイ!』だけでなく、今年4月期にも『王様に捧ぐ薬指』(TBS系)で主演するなど飛ぶ鳥を落とす勢いだ。昨年に続き今年も『NHK紅白歌合戦』の司会者に選ばれ、’24年後期のNHK連続テレビ小説『おむすび』ではヒロインにも抜擢された。
とはいえ橋本といえば、人気漫画の実写化映画の“常連”としての印象が強いようだ。これまで『銀魂』シリーズや『斉木楠雄のΨ難』、『キングダム』シリーズなど、数々の作品に出演。“国民的美少女”のイメージがあるいっぽう、作中では渾身の“変顔”を披露することも少なくなくマンネリを指摘する声が目立った。ただ、同時に実施した、「演技がうまいと思う」部門では1位を獲得しており、それだけ多くの人から注目されているということだろう。
《違う役でもいつも同じに見える》
《可愛いがいつも同じような演技》
《綺麗な顔なのに変顔するみたいな演技ばかりの印象》
《顔はかわいいのですが、どの役も同じに見えてしまうので演技はイマイチだと思います》
続いて第2位に選ばれたのは、前田敦子(32)。AKB48時代は大島優子(35)や板野友美(32)らとともに、人気メンバー“神7”のとして一世を風靡した。
AKB時代の’07年に映画『あしたの私のつくり方』で女優デビューし、’10年にはNHK大河ドラマ『龍馬伝』にも出演。’12年8月のグループ卒業後は歌手として活動しつつ、女優業に力を入れてきた。
プライベートでは’18年7月に勝地涼(37)と結婚し、翌’19年に第一子が誕生するも’21年4月に離婚を発表。いっぽう前田へのオファーは絶えず、離婚後も『逃亡医F』(日本テレビ系)や『かしましめし』(テレビ東京系)など話題ドラマに引っ張りだこ。特に’22年は映画やドラマ、舞台とオールマイティーに活躍し、来年1月の新作ドラマ『厨房のありす』(日本テレビ系)でも主要キャストとして名を連ねている。
’21年5月公開の映画『くれなずめ』では主人公の“初恋の人”を演じ、早口でまくし立てるなど豪快なキレっぷりを見せていた前田。今年4月から放送されたドラマ『育休刑事』(NHK総合)でも、話し方に特徴のある法医学者を演じるなど難役もこなしている。
しかしながら《声などの強弱が弱く、棒読みしてるように感じる》《声の出し方が聞きにくい》《表情がかたくて、話し声があまり聞こえませんでした》と、前田の発声スキルを指摘する声が目立った。
また元アイドル女優として屈指の出演作品数を誇る前田だが、アンケート回答では《リアルさが伝わらない》《役になりきっていない印象》《出演作品が多い分、成長が見えづらい》と物足りなさを感じる声もあった。
そして残念ながら、第1位に選ばれてしまったのは篠田麻里子(37)。2位の前田と同じく元AKBの“神7”に君臨し、ファッション誌『MORE』の専属モデルを10年間務めたこともあった。
’09年10月期のドラマ『ギネ 産婦人科の女たち』(日本テレビ系)では連ドラ初レギュラー出演を果たしたが、意外にも映画やドラマへの出演は多くない。本人も演技には苦手意識があったようで、’15年7月公開の映画『リアル鬼ごっこ』に出演した際のインタビューでこう語っていた。
《私の中で“女優”というカテゴリーは仕事の選択肢に入っていなかったんです。一番向いていない職業だなって……》(「クランクイン!」’15年7月11日)
とはいえ最近では、女優業にも精を出しているようだ。’21年1月公開の映画『カイジ ファイナルゲーム』に出演し、同年9月から上演された舞台『醉いどれ天使』で自由奔放なダンサー役に挑戦。
’22年1月に放送された『BS笑点ドラマスペシャル 笑点をつくった男 立川談志』では、落語家・立川談志さん(享年75)の妻役を。同年4月期のドラマ『クロステイル 〜探偵教室〜』(フジテレビ系)では、「男なんてバカ」が口癖の正義感の強いキャラを演じた。
しかし女優としての評価はイマイチなようで、《セリフが棒読みだった》《滑舌があまりよくない》《不自然に見える》と演技力の低さを指摘するが圧倒的に多かった。
また《あまり感情移入できたことがない》《あまり記憶に残らない、ありふれた演技をしていると思った》《役に入り込めない》と、指摘する声も。
そんな篠田だが、来年の新ドラマ『離婚しない男—サレ夫と悪嫁の騙だまし愛—』(テレビ朝日系)に不倫妻役で出演すると一部で報じられている。昨年はプライベートで不倫疑惑が取り沙汰され、SNSで不倫を否定するも’19年に“交際0日婚”をした一般男性とは離婚に至っていた。
苦い経験を活かして、女優として飛躍することができるだろうか。